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米中対立緩和とドル安進行で統計悪化も堅調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年12月20日 第1663号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中対立緩和とドル安進行で統計悪化も堅調」

米中対立緩和への期待。
米中が通商面で部分合意、年内はこれ以上の対立はないのではないか、との楽観が広がっていることは景気循環系商品価格の上昇要因に。

ドル指数は引けにかけて下落。
米フィラデルフィア連銀指数や中古住宅販売の減速を受けてドル指数が引けにかけて下落、ドル建て資産価格の上昇要因に。

米中古住宅販売は減速。
米住宅セクターの先行指標である中古住宅販売は前月比▲1.7%の535万戸(市場予想▲0.4%の544万戸、前月+1.5%の544万戸)と市場予想を下回り、需要減速観測が強まり非鉄金属価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米統計改善と景気への楽観から堅調」

米個人消費・所得は好調を維持する見込み。
米景気の遅行指標である雇用関係統計は良好な状態を維持しており、米個人所得は前月比+0.3%(前月±0.0%)、個人支出は+0.4%(+0.3%)と改善が見込まれており「米個人消費は堅調」として景気循環銘柄価格の上昇要因に。

世界景気の先行きへの楽観。
米中が通商面で部分合意、英EU離脱も恐らく年内の進捗はないと見られていることから、年内はこれ以上の政治的な混乱は回避できる、との楽観が広がっていることは景気循環系商品価格の上昇要因に(米大統領弾劾は恐らく否決)。

年末を控えた投機の買戻し。
米中合意やFOMCでの低金利持続観測を受けて投機の買戻し圧力が高まっていることは価格の上昇要因に。


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