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ドル安進行と中国統計改善で堅調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年12月17日 第1660号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル安進行と中国統計改善で堅調」

米中通商合意を受けたリスクテイクの再開によるドル安。
米中政府は両国が通商面で部分合意に至ったと発表。米中対立激化懸念の後退を受けてリスクテイクのドル安が進行したことは、ドル建て資産価格の上昇要因となった。

中国工業生産は予想外の大幅改善。
中国のフロー需要の指標である工業生産は前年比+6.2%(市場予想+5.0%、前月+4.7%)と予想を上回る大幅な改善となり、製造業活動が改善している可能性が確認されたことは非鉄金属価格の上昇要因に。

欧米の製造業PMIは予想外の減速。
独製造業PMIが43.4(市場予想44.6、前月44.1)、ユーロ圏製造業PMIが45.9(47.3、46.9)と予想外に前月から大きく減速、米国の製造業PMIも52.5(52.6、52.6)と減速、景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「強弱材料混在でもみ合い」

米住宅着工許可件数は減速の見込み。
米住宅着工は前月比+2.3%の134.5万戸(前月+3.8%の131.4万戸)と高い水準を維持する見込みであるが、より先行性の高い住宅着工許可件数は▲2.9%の141.8万戸(+5.0%の146.1万戸)と減速見込みであり、建材価格の下押し要因になると予想される。

米中合意による先行きへの楽観。
米中通商面で合意し、詳細についても発表され幅広い分野で合意が見られたことは景気への楽観を強める形となり景気循環銘柄価格の上昇要因に(ただし、これ以上の合意は非常にハードルが高いため、価格への影響は限定か)。

欧米統計の再減速に伴う景気への懸念。
独製造業PMIが43.4(市場予想44.6、前月44.1)、ユーロ圏製造業PMIが45.9(47.3、46.9)と予想外に前月から大きく減速、米国の製造業PMIも52.5(52.6、52.6)と減速、景気循環銘柄価格の下落要因に。


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