米中合意期待とOPEC予想外の追加減産で小高い
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2019年12月6日 第1653号
◆昨日のエネルギー市場総括
「米中合意期待とOPEC予想外の追加減産で小高い」
OPEC予想外の追加減産。
OPEC会合ではOPECプラスでの▲50万バレルの追加減産(減産幅▲170万バレルに)が決定されたこ
とは、原油価格の上昇要因に(ただしOPECプラスでの批准が必要であり、現状の追認であることから
影響は限定)。
米中合意期待の高まり。
米中協議に関して12月15日の追加関税の引き上げが見送られる、との見方が強まっていることは景
気循環銘柄価格の上昇要因に(ただし追加関税の引き上げ回避は悪化を回避できるのみであり景気
の押し上げ要因にはならず)。
ドル安の進行。
英国の総選挙で与党が優勢と伝えられていることはポンド高・ユーロ高を誘発しており、相対的にドル
が売られていることはドル建て資産価格の上昇要因となった。
◆今日のエネルギー市場見通し
「米統計改善、OPECプラス減産合意で堅調」
米雇用統計は良好な内容を維持か。
非農業部門雇用者数は前月比+18.3万人(前月+12.8万人)と増加見込みであり、平均時給は+0.3%
(+0.2%)、前年比+3.0%(+3.0%)と雇用環境が良好であることが確認される内容になり、景気循環銘柄価
格の上昇要因に。
米統計減速や英選挙への懸念後退を受けたドル安の進行。
米統計の減速や、英国の総選挙を控えて与党が有利に選挙戦を進めているとの報道を受けてポンド
が上昇、ユーロも上昇したことでドル安が進行、ドル建て資産価格の上昇要因に。
OPECプラスは減産期間延長で合意か。
OPECは追加減産を決定(といっても現状追認)、OPECプラスはこの減産期間を延長するか否かに注
目、ただし、現時点で6月末までの減産は織り込んでいるため3月末となれば売り材料となる可能性。
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