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米中対立激化懸念と景気減速懸念から軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年12月4日 第1651号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中対立激化懸念と景気減速懸念から軟調」

米中合意期待の後退。
米トランプ大統領は米中通商問題に言及、「中国との合意を大統領選挙後まで待つのは良い考えだ。中国は今合意することを望んでいる。」、としたことは合意期待を後退させ、景気循環系商品価格の下落要因に。

米景気の先行き懸念再燃。
米GDP、商品需要の先行指標であるISM製造業指数は48.1(市場予想49.2、前月48.3)と予想外に悪化、3回の利下げがあったにも関わらず、通商面での対立が製造業の重石になっていることが確認されたことは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米統計減速や米中懸念を受けたドル安の進行。
米統計の減速や、トランプ大統領の発言を受けた株安・長期金利低下が起きたことは、実質金利の低下を通じてドル安が進行、ドル建て資産価格の上昇要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中対立長期か懸念と統計の減速で軟調」

米中合意期待の後退。
米トランプ大統領は米中通商問題に言及、「中国との合意を大統領選挙後まで待つのは良い考えだ。中国は今合意することを望んでいる。」、としたことは合意期待を後退させ、景気循環系商品価格の下落要因に。

米ISM非製造業指数は減速の見込み。
米ISM非製造業景況指数は54.5(前月54.7)と、前月から若干の悪化予想。先だって発表されたISM製造業指数は48.1(49.2、48.3)と悪化しており、通商問題が製造業に影響を及ぼしているのは明らかだが、これが個人消費にどれだけ影響が出てくるかに注目。

景気減速を受けた中国の経済対策期待。
中国政府は企業の資金繰り支援で銀行の預金準備率を引き下げ、地方銀行に関しても預金準備率を引き下げ、その他のインフラ投資も実行しており、工業金属価格の下支え要因に。


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