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欧米統計改善も急速なドル高進行で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー・週末版)

2019年11月25日 第1646号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「欧米統計改善も急速なドル高進行で軟調」

欧米製造業PMIは市場予想を上回る改善。
独製造業PMIは43.8(市場予想 42.8、前月42.1)、ユーロ圏製造業PMIは46.6(46.4、45.9)と、閾値の50を下回るも改善、米製造業PMIも52.2(51.4、51.3)と改善し、景気循環銘柄価格の上昇要因となった。

米統計改善を受けたドル高の進行。
米統計は欧州統計を上回る改善となり、香港情勢を巡り米中合意が難しいのではとの見方がドルが上昇したことは、ドル建て資産価格の売り材料となった。

OPECは減産期間の延長を検討。
OPEC諸国は減産期間を延長する方向で検討しているとみられ、供給面で原油価格の押し上げ要因に。ただし、1.景気が底入れしていないこと、2.減産幅の拡大ではないこと、から影響は限定されると考える。

◆今日のエネルギー市場見通し


「欧州統計改善と景気への過度な懸念後退から堅調」

独IFO景況感指数は改善の見込み。
ドイツの日銀短観に該当するIFO企業景況感指数は市場予想が95.0(前月94.6)、期待指数(92.5、91.5)、現況指数(97.9、97.8)と、いずれも改善見込みであり景況感の改善で景気循環銘柄の上昇要因に。

欧米景況感格差の拡大観測を受けたドル高進行。
米統計は総じて欧州統計よりも良い状態が続いており、景況観格差からドル高が進行しやすいことは、ドル建て資産価格の下落要因に。

OPECは減産期間の延長を検討。
OPEC諸国は減産期間を延長する方向で検討しているとみられ、供給面で原油価格の押し上げ要因に。ただし、1.景気が底入れしていないこと、2.減産幅の拡大ではないこと、から影響は限定されると考える。


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