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米中対立激化懸念で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年11月21日 第1644号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中対立激化懸念で軟調」

米中対立さらに激化の可能性。
通商面での合意が近いとされていたが、昨日米上院は香港人権法案を可決、これに対して中国が報復を行うと宣言したことで再び米中の対立が激化するのでは、との見方が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

LME指定倉庫在庫の増加。
LME指定倉庫在庫がここにきて、ほとんどの金属で増加に転じたことはセンチメントが悪化したタイミングでの増加であるため、下落要因となった。

人民銀行は貸出金利を引き下げ。
中国国内の景況感悪化は続いており、景気テコ入れのために短期・長期貸出金利を引き下げたことは、非鉄金属価格の上昇要因となった(しかし国内産業の空洞化進捗から影響は限定)。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中対立や景気への懸念から軟調地合い」

米中対立さらに激化の可能性。
通商面での合意が近いとされていたが、昨日米上院は香港人権法案を可決、これに対して中国が報復を行うと宣言したことで再び米中の対立が激化するのでは、との見方が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

OECD経済見通しは景気見通しを下方修正か。
OECDは9月の経済見通しでGDP成長見通しを下方修正しているが、その後も米中問題が解決せず、かつ、香港問題や英国の問題も解決しない中で今後のどのように捉えているかに注目。基本は売り材料となる見込み。

景気減速を受けた中国の経済対策期待。
中国政府は企業の資金繰り支援で銀行の預金準備率を引き下げ、地方銀行に関しても10月~12月にかけて預金準備率を引き下げる見込みであり、その他のインフラ投資も実行する見込みであり、工業金属価格の下支え要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・メタル)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/LME在庫/上海在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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