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米クッシング在庫減少を受けたテクニカルな買戻しで上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年11月21日 第1644号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米クッシング在庫減少を受けたテクニカルな買戻しで上昇」

米石油統計は原油在庫増加もクッシング在庫減少。
米石油統計は原油在庫が市場予想以上に増加したが、WTIへの価格説明力が高いクッシング在庫が減少、絶対水準ベースで過去5年平均を下回ったことは価格の上昇要因となった。

テクニカルな買戻し。
世界的に原油取引において一目均衡表が見られているが、昨日のやや弱めの統計や、米国と中国の対立懸念を受けても一目均衡表の雲の下限でサポートされたことで買戻しが入った。

米中対立さらに激化の可能性。
通商面での合意が近いとされていたが、昨日米上院は香港人権法案を可決、これに対して中国が報復を行うと宣言したことで再び米中の対立が激化するのでは、との見方が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米中対立の激化と景気見通し下方修正で下落」

米中対立さらに激化の可能性。
通商面での合意が近いとされていたが、昨日米上院は香港人権法案を可決、これに対して中国が報復を行うと宣言したことで再び米中の対立が激化するのでは、との見方が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

OECD経済見通しは景気見通しを下方修正か。
OECDは9月の経済見通しでGDP成長見通しを下方修正しているが、その後も米中問題が解決せず、かつ、香港問題や英国の問題も解決しない中で今後のどのように捉えているかに注目。基本は売り材料となる見込み。

OPECプラスは追加減産を見送る見込み。
サウジアラビアは、サウジアラムコのIPOを控えて「追加減産合意」の雰囲気を醸成したいが、現在の油価でも満足しているロシアはさらなる減産に否定的であり追加減産の可能性が後退していることは、原油価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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