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米中交渉懸念で軟調も米統計改善が支え
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年11月20日 第1643号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中交渉懸念で軟調も米統計改善が支え」

米中交渉難航への懸念。
進捗していると期待されていた米中交渉は、中国側の報道を見るにあまり進捗しているようには見えないことは、景気循環系商品価格の下落要因となった。

米住宅着工は前月から回復。
米住宅着工は前月比+3.8%の131.4万戸(市場予想+5.1%の132万戸、前月▲9.4%の125.6万戸)、許可件数+5.0%の146.1万戸(▲0.4%の138.5万戸、▲2.4%の139.1万戸)と総じて良い内容であり非鉄金属価格の上昇要因に。

実質金利の低下。
米中協議が難航しているとの報道を受けて株価が急落、長期金利が低下して実質金利が低下したことは、インフレ資産である非鉄金属価格の上昇要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中交渉への懸念から軟調」

米中交渉難航への懸念。
進捗していると期待されていた米中交渉は、中国側の報道を見るにあまり進捗しているようには見えないことは、景気循環系商品価格の下落要因に。

景気減速を受けた中国の経済対策期待。
中国政府は企業の資金繰り支援で銀行の預金準備率を引き下げ、地方銀行に関しても10月~12月にかけて預金準備率を引き下げる見込みであり、その他のインフラ投資も実行する見込みであり、工業金属価格の下支え要因に。

実質金利の低下圧力。
米中協議が難航しているとの報道を受けて株価に下押し圧力が掛かっており、長期金利が低下して実質金利が低下していることは、インフレ資産である非鉄金属価格の上昇要因に。


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