米中通商交渉への懸念とドル高値維持で軟調
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)
2019年11月7日 第1636号
◆昨日のベースメタル市場総括
「米中通商交渉への懸念とドル高値維持で軟調」
米中協議部分合意が延期されるとの報道。
米中の電話による通商交渉が行われ、関係者のコメントでは「原則合意に達した」と伝えられていたが、一部報道で12月まで合意がずれ込むと報じられたことは、実は米中交渉がまだ難航していることを意識させ、リスク資産価格の下落要因となった。
欧米景況感格差拡大とブレグジット懸念を受けたドル高維持。
欧米の景況感格差が広がっているうえ、ハードブレグジットも辞さないブレグジット党などの支持が伸び、与党保守党の支持率が低下、ポンド安・ユーロ安・ドル高となったことはドル建て資産価格の下落要因に。
独製造業受注は改善。
欧州最大の製造業国であり、最大消費国である中国との経済的な繋がりが深い独設備投資の先行指標である製造業受注は前月比+1.3%(市場予想+0.1%、前月▲0.4%)と改善、非鉄金属価格の上昇要因に。
◆今日のベースメタル市場見通し
「米中協議への懸念とドル高で下値余地探る」
米中協議部分合意が延期されるとの報道。
米中の電話による通商交渉が行われ、関係者のコメントでは「原則合意に達した」と伝えられていたが、一部報道で12月まで合意がずれ込むと報じられたことは、実は米中交渉がまだ難航していることを意識させ、リスク資産価格の下落要因に。
欧米景況感格差拡大とブレグジット懸念を受けたドル高維持。
欧米の景況感格差が広がっているうえ、ハードブレグジットも辞さないブレグジット党などの支持が伸び、与党保守党の支持率が低下、ポンド安・ユーロ安・ドル高となったことはドル建て資産価格の下落要因に。
テクニカルな売り圧力の強まり。
この数週間で銅とアルミを除く非鉄金属には買戻しがはいりネットロングとなっているが、チャート的には売りが入ってもおかしくない状況にあり、中国経済統計の減速もあってテクニカルな売り圧力が強まっていることは、非鉄金属価格の下押し要因に。
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