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ドル安進行と供給不安で堅調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年10月30日 第1631号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル安進行と供給不安で堅調」

米利下げ観測と統計減速を受けたドル安進行。
市場はFOMCでの利下げを見込んでいる上、昨日発表された米消費者信頼感指数が予想外の悪化となったことでドル安が進行したことは、非鉄金属価格の上昇要因に。

生産国の供給不安。
チリでストライキが発生、規模が拡大していることで非鉄金属価格のベンチマークである銅供給に懸念が広がっていることや、インドネシアは直ちにニッケル輸出を禁止を即時実施する方針(閣僚の一部はこれを否定)が示されていることは、非鉄金属価格の上昇要因に。

米中の通商協議難航との見方。
一昨日は合意間近と伝えられていた米中協議だが、昨日は「11月のAPECで署名できなくても決裂ではない」といった話し合いが難航していることを示唆するような報道が流れたことは、リスク資産価格の下落要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「需要減速と供給不安でもみ合い」

米GDPは減速見込み。
過去の指標ではあるが商品価格に対する説明力が高い米GDPは前期比年率+1.6%(前期+2.0%)と減速見込みであり、景気循環銘柄価格の下落要因に。

生産国の供給不安。
チリでストライキが発生、規模が拡大していることで非鉄金属価格のベンチマークである銅供給に懸念が広がっていることや、インドネシアは直ちにニッケル輸出を禁止を即時実施する方針(閣僚の一部はこれを否定)が示されていることは、非鉄金属価格の上昇要因に。

中国の経済対策の効果顕在化観測。
中国の電線投資などの公共投資は年後半に顕在化しやすいこと、金融緩和などの効果が徐々に顕在化し始めているとみられることは、非鉄金属価格の上昇要因に。なお、今週は四中全会が開幕しているため、関連する報道に注目。


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