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米中・欧州不安後退で上昇もテクニカルな売りで下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年10月29日 第1630号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中・欧州不安後退で上昇もテクニカルな売りで下落」

週末の重要統計発表を控えたテクニカルな売り。
米中合意や英国のEU離脱期限延長合意を受けた楽観で上昇したが、テクニカルなレジスタンスラインを上抜けできなかったことから、週末の重用統計発表を控えてテクニカルな売り圧力が強まった。

米中の通商協議一部合意が近いとの見方。
トランプ大統領がAPECでの合意に向けて、中国との交渉が予定よりも早く進んでいると発言したことは景気への楽観を強め、景気循環銘柄価格の宇上昇要因に。

EU議会英国のEU離脱期限の延長で合意。
EU議会は英国のEU離脱期限を10月末から2020年1月末まで延長することで合意した、と伝えられたことは「即時のハードブレグジット発生リスク」を後退させ、目先の景気循環銘柄価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米統計改善と企業決算改善、ドル安進行で堅調」

米消費者信頼感指数は改善の見込み。
米個人消費の指標であるコンファレンスボード消費者信頼感指数は、128.0(前月125.1)と改善見込みであり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

企業決算を受けた株価動向。
ここまで発表されている欧米企業決算はさほど悪い内容のものがなく、市場の安心感を広げている。本日はGM、マスターカード、ファイザー、BPなどの決算が予定されており、それを受けた投機資金動向の指標である株価動向に注目。

英国のEU離脱期限延長を受けたユーロ高・ドル安進行。
英国のEU離脱期限が10月末から2020年1月末に延期されたことを受けて、「即時の市場混乱」リスクが後退したことはユーロ高・ドル安を進行させ、ドル建て資産価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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