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ドル安進行と実質金利の低下で堅調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年10月24日 第1627号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル安進行と実質金利の低下で堅調」

ブレグジット一時延期観測を受けたドル安の進行。
英国のEU離脱をめぐる混乱は続いているが、高い確率で10月末の離脱は延期され、現時点で問題視されなくなったと判断されたことはユーロ高・ドル安を進行させドル建て資産価格の上昇要因に。

原油価格上昇を受けた実質金利の低下。
米石油統計を受けて原油価格が上昇、期待インフレ率の上昇を受けて実質金利が低下したことは、インフレ資産価格の上昇要因となった。

中国政府による経済対策の期待。
中国の重要統計は市場予想よりも弱めだったが、月次ベースの統計は鉱工業生産に回復が見られ、固定資産投資も公的セクターの伸びが加速しているなど、中国政府の景気下支え策が奏功し始めていると見られたことは、非鉄金属価格の下支え要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「統計小幅改善で堅調もペンス演説を控え様子見」

欧州製造業PMIは小幅な改善となる見込み。
欧州の景況感は悪い状態が続いているが、ユーロ圏製造業PMI(市場予想46.0、前月45.7)、独製造業PMI(42.0、41.7)とも小幅な改善見込みであり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。ただし閾値である50を下回っていることから影響は限定。

米ペンス副大統領の対中政策に関する講演。
ペンス副大統領は共和党保守派の代表であり、実質的に米国の対中戦略の舵取りを行っている人物。選挙に向けて中国と一時的な妥結に向けて調整が進んでいるが、昨年のように強い内容となればリスク資産価格の下落要因に。

米コア資本財受注はマイナス幅縮小の見込み。
米製造業の設備投資の先行指標である米コア資本財受注は前月比▲0.1%(前月▲0.4%)とマイナスながら前月からマイナス幅を縮小させる見込みであり、非鉄金属価格の上昇要因に。


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