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米中交渉進捗期待と減産観測で上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年10月11日 第1620号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中交渉進捗期待と減産観測で上昇」

米中協議が進捗するとの期待。
米中協議は次官級協議が全く進捗しなかった、と伝えられていたが米国が対象を絞った部分的な合意に傾いている、と受け取れる趣旨の報道があり楽観論が広がったことは景気循環銘柄価格の上昇要因に。

英国のブレグジットを巡る懸念後退によるドル安。
英ジョンソン首相と、アイルランドのバラッカー首相が対談、10月末までに英国とEUが合意することは可能、と発言したことで英国のブレグジットを巡る懸念が後退、ポンド・ユーロが上昇し、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の上昇要因に。

OPECの減産観測。
OPECバルキンド事務局長が、「12月上旬の総会では、価格を維持するために適切で前向きな決定をするだろう。」と発言したことで、「減産の意図あり」と判断されたことは原油価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米中合意やドル安で堅調も供給増加観測根強く上値も重い」

米中協議が進捗するとの期待。
米中協議は次官級協議が全く進捗しなかった、と伝えられていたが米国が対象を絞った部分的な合意に傾いている、と受け取れる趣旨の報道があり楽観論が広がっていることは景気循環銘柄価格の上昇要因に(ただし決着までは何とも言えず)。

英国のブレグジットを巡る懸念後退によるドル安。
英ジョンソン首相と、アイルランドのバラッカー首相が対談、10月末までに英国とEUが合意することは可能、と発言したことで英国のブレグジットを巡る懸念が後退、ポンド・ユーロが上昇し、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の上昇要因に。

サウジの求心力低下に伴う減産継続への懸念。
昨日は減産観測が強まったが、エクアドルが協調減産に歩調を合わせられずOPEC脱退を表明した直後、ロシアが減産継続に否定的な発言をするなど、サウジアラビアの求心力が低下していることは供給増加観測を強め、原油価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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