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欧州統計改善も米統計減速とトランプ発言で総じて軟
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年9月25日 第1609号

◆昨日のベースメタル市場総括


「欧州統計改善も米統計減速とトランプ発言で総じて軟」

米消費者信頼感指数は予想外の悪化。
米消費者信頼感指数は125.1(市場予想133.0、前月134.2)と減速、期待指数に関しても95.8(前106.4)と大幅に減速、米景気の減速懸念が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因となった。

トランプ大統領国連演説で中国を批判。
米中交渉が進捗するのではとの淡い期待があったが、国連総会で米トランプ大統領は改めて中国の対応を批判、両国の争いがそう簡単に終わらないと意識されたことは景気循環系商品価格の下落要因に。

欧米統計格差を受けたドル安進行。
昨日は予想外に独IFO指数が改善、米消費者信頼感指数が悪化したことで欧米景況感格差が縮小、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の下支え要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中対立懸念で軟調も住宅関連統計改善と対策期待で底堅い」

米中対立継続観測を受けた景気への懸念。
米中交渉は農業分野などで一部合意(といっても中国側も豚コレラの影響などで輸入をしたい事情がある)する可能性はあるものの、トランプ大統領が中国の対応を批判したことで先行きへの懸念が再び意識されていることは、景気循環系商品価格の下落要因に。

米新築住宅販売は改善の見込み。
米新築住宅販売は前月比+3.6%の65.8万戸(前月▲12.8%の63.5万戸)と改善見込みであり、建材需要の増加観測が強まることは非鉄金属価格の上昇要因に。

中国の経済対策期待。
中国政府は企業の資金繰り支援で銀行の預金準備率を引き下げ、地方銀行に関しても10月~12月にかけて預金準備率を引き下げる見込みであり、その他のインフラ投資も実行する見込みであり、工業金属価格の下支え要因に。


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