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中東の緊張緩和と米中対立激化懸念で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー・週末版)

2019年9月30日 第1612号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「中東の緊張緩和と米中対立激化懸念で軟調」

▼米国の中国に対する制裁強化報道。
〇米中貿易交渉が進捗するとの期待があったが、今般、中国企業の米国市場への上場を禁止し、年金
資金の中国企業の組み入れ比率にも制限を加える方針、との報道が流れ、米中の対立が金融面ま
で及ぶとみられたことは、リスク資産価格の下落要因となった。

▼サウジアラビアの施設修復完了観測。
〇OPECバルキンド事務局長が、「サウジアラビアは設備の修復をほとんど終えた」と発言。同国の供給
不安が後退したことは原油価格の下落要因に。

▼イエメンでの内戦一時停戦で合意との報道。
〇イエメンで内戦が続いていたが、この度、サウジアラビアが一部停戦で合意した、と報じられたことは
中東の緊張緩和に寄与し、原油価格の下落要因となった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米国の対中制裁強化と中東の緊張緩和で軟調地合い」

米国の中国に対する制裁強化報道。
米政府は中国企業の米国市場への上場を禁止し、年金資金の中国企業の組み入れ比率にも制限を加える方針、と報じられており、米中の対立が金融面まで及ぶとみられたことは、リスク資産価格の下落要因に。

米シカゴ購買部協会指数は予想外の改善か。
米GDPの先行指標の1つであるシカゴ購買部協会指数は50.0(前月50.4)と悪化見込みだが、ここ数ヵ月、サプライズ指数はプラスを維持しており予想よりも強めの統計が出る可能性が高く、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

中東の緊張緩和観測。
サウジアラビアがイエメンでの停戦に一部合意した、と伝えられたことは、イランとの対立がやや沈静化するとの期待を高めるため、供給懸念の後退につながり原油価格の下落要因に。


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