CONTENTSコンテンツ

欧米統計はまちまちで行ってこい ドル高が重石
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年9月24日 第1608号

◆昨日のエネルギー市場総括


「欧米統計はまちまちで行ってこい ドル高が重石」

欧州製造業PMIは予想を上回る悪化。
欧州製造業PMIは45.6(市場予想47.3、前月47.0)、独製造業PMIは41.4(44.0、43.5)と市場予想に反して大幅に減速、同地域の景況感悪化観測が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因となった。

米製造業PMIは改善。
米製造業PMIは51.0(市場予想50.4、前月50.3)と予想外に改善、米FRBの利下げの影響もあってか景況感に改善期待が強まっていることは、景気循環系商品価格の上昇要因となった。

ドル指数の上昇。
欧州統計の減速、米統計の改善を受けた景況感格差の拡大並びに長期金利差の拡大がドル高を誘発、ドル建て資産価格の下落要因となった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「欧州統計減速とドル高進行で軟調も供給懸念が下支え」

独IFO景況感指数は予想外に悪化か。
独の日銀短観に該当するIFO景況感指数は企業景況感指数が94.5(前月94.3)、期待指数が92.0(91.3)、現況指数が96.9(97.3)だが6月以降、欧州統計のサプライズ指数は大幅なマイナスとなっており今回も市場予想を下回る可能性。景気循環系商品価格の下落要因に。

ドル指数の上昇。
欧州統計の減速、米統計の改善を受けた景況感格差の拡大並びに長期金利差の拡大がドル高を誘発しやすく、ドル高となりやすいことはドル建て資産価格の下落要因に。

サウジアラビアの供給に関しては見方が分かれる。
サウジアラビアは今月中に攻撃を受けた設備の修理を完了するとしているが、一部報道では数ヵ月かかるとされ、不足している原油を周辺国から購入する見込み、と報じられてもあり、見方が交錯していることはどちらかといえば価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
【MRA商品レポート for MANAGEMENT】について