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中東情勢緩和期待とドル高で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年9月12日 第1604号

◆昨日のエネルギー市場総括


「中東情勢緩和期待とドル高で軟調」

米政府イランに対する制裁緩和を検討との報道。
ボルトン大統領補佐官が退任したが、一部報道でイランに対する制裁緩和をトランプ大統領が支持、それに強くボルトン氏が反対した、と伝えており、米政権がイランに対する制裁緩和に動くとの見方が強まったことは原油価格の下落要因に。

市場予想比強めの米PPIを受けたドル高進行。
昨日発表された米生産者物価指数は、コア紙数ベースで前年比+1.9%(前月+1.7%)と伸びが加速したことはドル高を誘発し、ドル建て資産価格の下落要因に。

米石油統計は予想を上回る原油在庫減少。
米石油統計では原油在庫が▲6.9MB(市場予想▲2.7MB、先週▲4.8MB)と市場予想、前週とも上回る在庫減少となったことは、原油価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「ECB会合への失望と中東情勢緩和で軟」

ECB会合での金融緩和は市場予想を下回る。
ECB会合では何らかの追加緩和策が打ち出されるとの見方が強まっているが、日銀同様、ECBも打てる手は限られており結果的に市場の失望を誘うことは景気循環系商品価格の下落要因に(ただし同時にユーロ高・ドル安が進行するため影響は限定)。

米中交渉進捗期待を受けたリスクテイク意欲の回復。
ボルトン大統領補佐官が退任したことで、米中交渉にも進捗が見られるとの期待が高まっていることは、景気循環系商品価格の上昇要因に。

中東の緊張緩和期待を受けた供給懸念の後退。
ボルトン大統領補佐官が退任したが、一部報道でイランに対する制裁緩和をトランプ大統領が支持、それに強くボルトン氏が反対した、と伝えており、米政権がイランに対する制裁緩和に動くとの見方が強まったことは原油価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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