各国政情不安後退でリスクテイク再開、大幅上昇
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2019年9月5日 第1600号
◆昨日のエネルギー市場総括
「各国政情不安後退でリスクテイク再開、大幅上昇」
香港デモの鎮静化期待。
香港政府はデモの発端となった逃亡犯条例改革案を正式に取り下げると発表、これを受けてデモが鎮静化するのではとの期待が高まったことは、リスク資産価格の上昇要因となった。
英ハードブレグジット回避への期待。
英議会はEUに対して離脱期限を来年の1月末まで延長する案を可決、10月末時点でのハードブレグジットへの懸念が若干後退したことは、リスク回避姿勢を弱めリスク資産価格の上昇要因に。
各国政情不安後退を受けたドル安進行。
香港、イタリア、英国の政情不安が若干後退したことでリスクテイク意欲が回復、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の上昇要因となった。
◆今日のエネルギー市場見通し
「利益確定で一旦下落も各国政情不安後退と緩和期待で上昇」
各国政情不安低下を受けたリスクテイクの再開。
香港、イタリア、英国の政情不安が若干後退したことでリスクテイク意欲が回復していることは、リスク資産価格の上昇要因に(ただし香港のデモは継続し、英国の10月末ハードブレグジット懸念も払しょくされていないことから、材料としては長続きしない可能性)。
米ISM製造業指数は若干の改善見込み。
米個人消費や景気循環銘柄価格への説明力が高いISM非製造業指数は54.0(前月53.7)と若干改善の見込みであり、景気循環銘柄価格の上昇要因に(ただし米サプライズ指数はマイナスであり予想外に悪い内容となる可能性は低くない)。
景気減速を受けた金融緩和期待。
日米欧中の経済統計は減速しており、市場参加者は中央銀行の利下げを期待している状況であり、金融面でインフレ系資産価格が下支えされる見込み。
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