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米中対立と欧州不安で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年9月3日 第1598号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中対立と欧州不安で軟調」

米中貿易戦争激化への懸念。
融和姿勢が見られていた米中だが、中国がWTOに対して米国の制裁第4弾を提訴、9月の米中閣僚級協議が開催されないのでは、との懸念が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

英国ハードブレグジットへの懸念を受けたドル高進行。
英国は野党が内閣不信任案を提出見込みで、対抗措置として英ジョンソン首相は解散総選挙を実施する見込みであり、英国のEU離脱が混乱するとみられることはリスク資産価格の下落要因となった。

中国製造業PMIの減速を受けた景気への懸念。
週末に発表された中国製造業PMIは49.5(市場予想 49.6、前月 49.7)と減速し、景気の懸念が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米中対立激化への懸念から軟調」

米ISM製造業指数は横ばい見込み。
米中対立激化や経済統計の減速を受けて米製造業のマインドも悪化している可能性が高い。市場予想は51.2(前月51.2)と横ばい見込みだが、サプライズ指数はまだマイナスであり市場予想程良い内容にならない可能性(景気循環銘柄価格の下落要因)。

米中貿易戦争激化への懸念。
融和姿勢が見られていた米中だが、中国がWTOに対して米国の制裁第4弾を提訴、9月の米中閣僚級協議が開催されないのでは、との懸念が強まっていることは景気循環系商品価格の下落要因に。

欧州情勢の混乱懸念。
英国のハードブレグジットはほぼ規定路線となりつつある上、いったん合意したとみられたイタリアの連立政権問題も混迷を深めており、欧州景気が減速するとの見方が強まっていることはリスク資産価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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