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米中協議進捗期待と供給懸念で上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年8月30日 第1596号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中協議進捗期待と供給懸念で上昇」

米中交渉が進捗するとの期待。
中国は米国に対する関税引き上げの詳細を発表したが、それに対する米国の報復に対して報復は検討していないうえ、米中閣僚級協議の調整が続いていると報じられたことは、景気循環系商品価格の上昇要因となった。

ハリケーン「ドリアン」発生による供給懸念。
メキシコ湾でハリケーン「ドリアン」が発生、カテゴリー4のハリケーンに成長し、フロリダ半島を直撃する見通しが示されたことは供給懸念を意識させ、原油価格の上昇要因となった。

米GDP改定値は小幅な悪化。
過去の指標ではあるが市場参加者が比較的敏感に反応する米GDPは市場予想が前期比年率+2.0%(市場予想+2.0%、速報+2.1%)と予想通りではあるが減速したことで、広く景気循環銘柄価格の下押し要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「強弱材料混在でもみ合い」

米個人所得・消費は堅調を維持。
米個人所得(市場予想前月比+0.3%、前月+0.4%)、個人消費(+0.5%、+0.3%)に注目しているが、恐らく米国の個人消費は好調が維持されるとみられ、広く景気循環銘柄の上昇要因となる見込み。

米シカゴ購買部協会指数は改善も閾値を下回る。
ISM製造業指数、GDPの先行指標であるシカゴPMIは47.5(前月44.4)と改善見込みであり、景気循環系商品価格の上昇要因となるが、50の閾値を下回る状態が継続することから、積極的な買い材料にはならないと考える。

米中交渉が進捗するとの期待。
中国は米国に対する関税引き上げの詳細を発表したが、それに対する米国の報復に対して報復は検討していないうえ、米中閣僚級協議の調整が続いていると報じられたことは、景気循環系商品価格の上昇要因に。


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