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予想比強い中国貿易統計を受けて買戻し
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年8月9日 第1589号

◆昨日のエネルギー市場総括


「予想比強い中国貿易統計を受けて買戻し」

中国の貿易統計は予想ほど減速せず。
中国の貿易統計は市場予想は輸出が前年比+3.3%(市場予想▲1.0%、前月▲1.3%)、輸入が▲5.6%(▲9.0%、▲7.4%)と輸入は増加し、輸入も市場予想程の減速にならなかったことは、景気循環銘柄価格の上昇要因となった。

世界的な金融緩和方針。
トランプ大統領が繰り返し利下げをFRBに要求しているほか、インドやニュージーランド、フィリピンも利下げに舵を切っており、世界的に金融緩和観測が強まっていることはインフレ資産価格の上昇要因となった。

売られすぎからの買戻し。
米中対立や米統計減速を受けて昨日はリスク資産が大きく売り込まれたが、その反動で割安感から安値拾いの買いが入り安く、リスク資産価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「景気減速を受けた実需減速観測と緩和方針でもみ合い」

世界的な金融緩和方針。
トランプ大統領が繰り返し利下げをFRBに要求しているほか、インドやニュージーランド、フィリピンも利下げに舵を切っており、世界的に金融緩和観測が強まっていることはインフレ資産価格の上昇要因となった。

IEA月報は需給見通し下方修正の可能性。
足元の循環的な景気の減速に米中貿易戦争が重なり、予想以上に景気毛減速しているとみられていることからIEAも需給見通しを下方修正(緩和方向)する見込みであり、原油価格の下落要因に。

米中報復合戦を受けた世界景気への懸念。
米トランプ大統領は中国の対応が遅く不十分であるとして、3,000億ドル相当の輸入品に対して9月1日から10%の追加関税を課すことを決定、為替操作国にも認定、中国も米国産農産品の輸入を停止するなど、両国の対立が強まっていることは景気循環系商品価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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