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米中対立の激化を受けた景気への懸念から大幅下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年8月6日 第1586号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中対立の激化を受けた景気への懸念から大幅下落」

米中対立激化を受けた景気への懸念。
中国が米国の関税引き上げに対する対抗措置として、米国産の農産品の輸入停止を国営企業に要請したと報じられたこで両国の対立が激化、両国の景気が減速するとの見方が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因となった。

米ISM非製造業指数は想定外の悪化。
商品需要の指標の1つである米ISM非製造業指数は53.7(市場予想55.5、前月55.1)と予想外に悪化、前月からも減速しており米景気への懸念が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

米景気減速や金融緩和期待を受けたドル安進行。
米統計の減速や米中対立の激化を受けた米国の景気減速懸念の強まりと、それを受けた金融追加緩和観測を背景にドル安が断続的に進行したことは、ドル建て資産価格の下支え要因となった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「売られすぎで買戻しも景気への懸念から下落へ」

売られすぎからの買戻し。
米中対立や米統計減速を受けて昨日はリスク資産が大きく売り込まれたが、その反動で割安感から安値拾いの買いが入り安く、リスク資産価格の上昇要因に。

米中報復合戦を受けた世界景気への懸念。
米トランプ大統領は中国の対応が遅く不十分であるとして、3,000億ドル相当の輸入品に対して9月1日から10%の追加関税を課すことを決定、中国も米国産農産品の輸入を停止するなど、両国の対立が強まっていることは景気循環系商品価格の下落要因に。

地政学的リスクや企業決算を受けた株価の下落圧力。
企業決算がピークを迎えており、先行き見通しについてネガティブな見通しも目立ち始めており、地政学的リスクの高まりなどを受けて株価に調整圧力がかかりやすい地合いにあることは、リスク資産価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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