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大幅下落の買戻しで上昇も統計減速で上値重い
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー・週末版)

2019年8月5日 第1585号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「大幅下落の買戻しで上昇も統計減速で上値重い」

大幅下落後の割安感からの買戻し。
前営業日の下落が大きかったことからさすがに割安感が出たため、実需・投機とも安値拾いの買いが入ったことは、原油価格の上昇要因となった。

米雇用統計は市場予想よりも弱い内容。
市場予想は前月比+16.4万人(市場予想+16.5万人)と市場予想通りだったが、前月見通しが+19.3万人(▲3.1万人)と下方修正され実質的には弱い内容であり、実需の減速観測が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因となった。

米統計減速や米中対立を背景とする利下げ期待の高まり。
米統計が弱い内容であったほか、賃金上昇率も緩やかなペースにとどまっているうえ、FRBが利下げの根拠とした国際情勢についても米中対立、英ハードブレグジットへの懸念、日韓問題とリスクは下向きで緩和観測が強まったことはリスク資産価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「強弱材料混在でもみ合い。ただし上値は重いか」

米ISM非製造業指数はやや改善の見込み。
商品需要の指標の1つである米ISM非製造業指数は55.5(前月55.1)と小幅改善見込みであり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

米中対立激化を受けた国際情勢混乱を背景とする利下げ期待。
米トランプ大統領は中国の対応が遅く不十分であるとして、3,000億ドル相当の輸入品に対して9月1日から10%の追加関税を課すことを決定、米中景気の減速観測が強まっていることは、追加金融緩和期待を強め、インフレ系リスク資産価格の上昇要因に。

地政学的リスクや企業決算を受けた株価の下落圧力。
企業決算がピークを迎えており、先行き見通しについてネガティブな見通しも目立ち始めており、地政学的リスクの高まりなどを受けて株価に調整圧力がかかりやすい地合いにあることは、リスク資産価格の下落要因に。


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