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ドル高進行を受けて水準切下げる
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル・週末版)

2019年7月29日 第1580号 週末版

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル高進行を受けて水準切下げる」

予想比強めのGDPを受けたドル高進行。
米GDPは予想比強めだった他、個人消費は+4.3%(+4.0%、+1.1%)、GDP価格指数は+2.4%(+2.0%、+1.1%)と比較的力強い内容であり、ドル高が進行したことはドル建て資産価格の下落要因に。

米GDPは減速も市場予想を上回る。
過去の指標であるが商品価格への説明力が高い米GDP速報は前期比年率+2.1%(市場予想+1.8%、前期+3.1%)と前期から減速したものの、市場予想は上回り、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

米中協議再開を受けた制裁解除への期待感。
米中首脳会談を経て米中閣僚級協議が今月から再開される見通しとなり、中国への制裁が緩和されるのではとの期待感が高まっていることは、非鉄金属価格の上昇要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「中国統計鈍化とドル高進行で軟調」

中国工業セクター利益は悪化。
土曜日発表された1-6月期の中国工業セクター利益は前年比▲2.4%の2兆9,840億元(1-5月期▲2.3%の2兆3,790億元)、6月▲3.1%の6,019億元(前月+1.1%の5,656億元)と減速、工業向け需要の減速懸念が強まっていることは、非鉄金属価格の下落要因に。

予想比強めのGDPを受けたドル高進行。
米GDPは予想比強めだった他、個人消費は+4.3%(+4.0%、+1.1%)、GDP価格指数は+2.4%(+2.0%、+1.1%)と比較的力強い内容であり、ドル高が進行したことはドル建て資産価格の下落要因に。

投機筋の買戻しの可能性。
米中貿易戦争を受けた景気の先行き懸念から、投機筋の非鉄金属のポジションは概ねネット売り越しとなっていたが、米中交渉再開や欧米の金融緩和方針を受けて買戻しが入りやすい地合いにあることは、非鉄金属価格の上昇要因に。


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