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ドル高進行と投機買戻し一巡で下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年7月23日 第1577号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル高進行と投機買戻し一巡で下落」

欧州金利低下を受けたドル指数の断続的な上昇。
欧州の金融緩和観測が強まる中、欧州金利が低下し欧米金利差が拡大したことは断続的なドル高進行を促し、ドル建て資産価格の下落要因に。

中国経済対策顕在化期待を受けた投機の買戻し一巡。
中国の経済統計の改善やFRBの大幅緩和期待などを受けて投機の買戻しが進捗したと考えられるが、その利下げ期待が後退したことで買戻し機運が一巡、ECB会合を控えて逆に売り圧力となった。

LME指定倉庫在庫の減少は継続。
景気減速懸念が強まっているが、LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続しており、非鉄金属価格の下支え要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「IMF見通し下方修正とドル高進行で軟調」

IMF景気見通しは下方修正か。
商品価格動向を占う上で最も重要な統計の1つであるIMF経済見通しは、前回見通しは3.3%と前年の3.6%から下方修正。さらにこれが引き下げられる可能性は高く、景気循環銘柄価格の下落要因に。

ECBの緩和期待を受けたドル高の進行。
欧州地区の景気は減速しており、今週予定されているECB会合では金融緩和方針が示される見通し。これを受けてユーロ安・ドル高進行が予想され、ドル建て資産価格の下落要因に。

LME指定倉庫在庫の減少は継続。
景気減速懸念が強まっているが、LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続しており、非鉄金属価格の下支え要因に。


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