テクニカルな売り圧力強く大幅続落
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2019年7月19日 第1575号
◆昨日のエネルギー市場総括
「テクニカルな売り圧力強く大幅続落」
テクニカルな売り圧力の高まり。
新規材料に乏しい中で景気減速への懸念を材料に一目均衡表の雲をWTI・Brentとも下抜け、テクニカルな売り圧力が高まったことは原油価格の下落要因となった。
フィラデルフィア連銀指数は市場予想を上回る改善。
米中貿易交渉の進展期待などで製造業のマインドが改善、ISM製造業指数の先行指標であるフィラデルフィア連銀指数は21.3(市場予想5.0、前月0.3)と市場予想を上回る改善となり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。
NY連銀総裁発言を受けたドル安の進行。
NY連銀総裁が、「現在の中立金利は0.5%程度であり、景気刺激が必要な時には直ちに行動するべき。」と発言したことで7月FOMCで▲50bpの利下げがあるのではとの思惑が広がったことはドル安進行でドル建て資産価格の上昇要因に。
◆今日のエネルギー市場見通し
「強弱材料混在でもみ合い」
テクニカルな売り圧力の高まり。
新規材料に乏しい中で景気減速への懸念を材料に一目均衡表の雲をWTI・Brentとも下抜け、テクニカルな売り圧力が高まっていることは原油価格の下落要因に。なおチャート的には8月の中頃まで上値は重いことを示唆。
米連銀総裁講演を受けたFOMCへの思惑。
新規材料に乏しい中で景気減速への懸念を材料に一目均衡表の雲をWTI・Brentとも下抜け、テクニカルな売り圧力が高まったことは原油価格の下落要因となった。
米国とイランの対立は再び悪化。
米トランプ大統領とポンペオ国務長官がイランとの協議に進展があったと発言したものの、イランの無人偵察機を米国が撃墜、イランは(おそらく英国の)タンカーを拿捕するなど武力衝突への懸念が強まっていることは原油価格の下支え要因に。
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