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パウエル議長議会証言を控えて様子見継続
  • MRA商品市場レポート for PRO

2019年7月10日 第1569号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「パウエル議長議会証言を控えて様子見継続」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、方向感に欠ける展開となり小動きだった。しいて言えば、肥育牛や生牛、ビットコインといった景気に無関係な商品が物色された。

その他はFRBのパウエル議長発言を控えてポジション調整の取引が主体だったとみられる。

【本日の価格見通し総括】

本日は何と言ってもFRBパウエル議長の半年に1回の議会証言に注目している。先週の雇用統計が悪くなく、むしろ良い内容だったため急速に市場は利下げ期待を後退させているが、それを否定(利下げを肯定)するような発言が出てくるかどうかに注目している。

市場は利下げに肯定的な発言が出ると期待しているようだが、果たしてそうか。経済統計を見極めて適切に判断する、という程度にとどまる可能性もある。

前者の場合はインフレ系リスク資産価格は上昇、後者の場合は下落圧力となる。

この他、中国のCPIとPPIに注目している。CPIは前年比+2.7%(前月+2.7%)と伸び率横ばいだが、PPIは+0.2%(+0.6%)と減速見込み。

PPIは景気の先行指標であり、この数値の減速は中国経済の減速を示唆するため注目したい。

【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】

今週は中央銀行系のイベントに注目しているが、弊社がより気にしているのはそろそろ英国議会の夏季休会であることだ。今年は、7月25日から9月3日までが予定されている。

そして9月からEU離脱期限の10月末まで2ヵ月弱しかない。そして英国人の気質を考えると、ほぼ国難に近い状態であり、世界経済への影響も非常に不透明な大きなイベントであるが、この1ヵ月強の休みもきっちり休むだろう。

そうなると、現状、ハードブレグジットを回避するという決議は僅差でハードブレグジット回避派が優勢であるが、このわずか2ヵ月でEUと合意に至れると考えるのは相当楽観的過ぎる見方で、恐らくハードブレグジットが規定路線になる。

幸か不幸か英国のEU離脱は、離脱決定からほぼ何も決まらないまま現在に至っている。そしてその英国の対応にしびれを切らして多くの企業がすでに前倒しで対応を始めている。

実際にハードブレグジットとなれば景気への影響は無視できないが、時間経過とともにその悪影響は弱まると期待される。しかし、年後半に政治イベントが寄っており、日本の自動車関税引き上げ見送り期限も11月だ。

今年も、年後半は荒れ相場になる可能性を覚悟しておいたほうが良いかもしれない。

【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】

(マクロ要因)

・各国のPMI・ISMなどのマインド系指標再びの減速(価格下落要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.5%→+3.3%)ており、米中対立の激化があった場合には▲0.5%程度の引き下げリスクも視野に入れている。リスク資産価格に対して下向きのリスク。

・FRBの利下げの可能性が再び高まる(トランプ大統領があからさまに要求を始めており、米中通商戦争の行方次第ではあり得る状況に)。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格の上昇要因(Q119の中国GDPは前年比+6.4%、前期+6.4%と市場予想の+6.3%を上回りやや減速懸念が後退)。

※中国は地方政府の資金調達規制を実質緩和。

・景気減速下での原油価格高止まりは、消費国から生産国への所得移転を通じて景気の下押し要因に。また、リスク回避のドル高進行も価格上昇を抑制。

・2018年からインドが人口ボーナス期入りしており、構造的な需要の増加が見込めることは中長期的な価格の上昇要因。

(特殊要因)

・米中通商協議が再開で決定したが、通商協議そのものが合意をしたわけではなく、制裁は継続しており世界経済がさらに減速する場合(下落要因)。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気減速など)によるリスク回避の動きの強まり(下落要因)。

・中東情勢の悪化を受けた域内景気の混乱と、それを受けた欧州景気への悪影響拡大(下落要因)

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク。とりあえず10月末を期限として問題先送りしたが、メイ首相の後任が強硬派のジョンソン前外相である可能性が高く、ハードブレグジットの可能性が高まっている(下落要因)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速(下落要因)。

(投機・投資要因)

・米利下げ観測の高まりで長短金利逆転状況が解消し、金融株を中心に株が上昇、リスクテイク再開で景気循環系商品価格にプラスの影響を与える場合。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油市場動向総括】

原油相場は上昇した。特段目立った材料がない中で、積極的な売り材料がない中、イランの核濃縮問題をめぐる緊張が緩和していないことが材料となった。

【原油価格見通し】

原油価格は現状水準でもみ合うものと考える。米国の雇用統計を受けて、最大消費国である米国経済の減速観測が後退したものの、同時に確実と見られていた7月の利下げの可能性も後退したため、金融面がマイナスに作用すると考えられることから。

イランと米国に関して、両国の国力を削る開戦はない、というのがメインシナリオではあるものの、イランのウラン濃縮は次のステージに移りつつあり、この状態で米イラン首脳会談が開催されるとは考え難く、その選択肢を排除できない状況。

トランプ大統領はイランに対して攻撃したくない、というのが本音と見られるが、ペンス・ボルトンを筆頭とする共和党保守強硬派はあまりそう考えていない。引き続き両国動向は、ニュースに一喜一憂とならざるを得ない。

これ以上、中東を材料に価格が上昇するとすれば、さらに具体的に米国とイランが軍事的に衝突すること、ないしはクシュナーの提案などをきっかけにイスラエルとパレスチナの対立が深まり、軍事衝突が起きることであるが、現時点では希望的観測も含めて「ない」と信じたい。

【石炭市場動向総括】

石炭先物市場は小幅に続落下落。港湾在庫の減少が継続していることや夏場を目前に控えて上昇していたが、調整売りに押されている。

【石炭価格見通し】

石炭価格は欧州の気温上昇と、北半球の夏場を控えて上昇するとみているものの、欧州市場でのよりクリーンなエネルギーへのシフト、景気減速による電力需要の後退、中国の景況感の悪化を受け、上昇余地も限定されると考える。

中国の石炭の輸入量は回復しており、過去5年のレンジを上抜けした。しかし生産調整や夏場に向けた需要回復で、港湾在庫は減少傾向を強めており、需給はタイト感が強まっている。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・原油価格の上昇に伴う北米の増産継続は、需給緩和で価格の下落要因。

・景気が減速する中での減産継続は、その効果が限定されはするものの、足元の価格下落を受けてOPECプラスの協調減産は2020年3月まで継続される見込みであり、一定の下支え効果をもたらす見込み。

・産油国の財政悪化による上流投資部門投資の減速は、インドなどの新興国需要顕在化時の価格上昇要因。

・EV普及による需要の伸び鈍化を、軽量化目的の樹脂向け需要増加が相殺(需要が減少を始めるのは2050年頃からか)。

・世界的な石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。価格上昇要因(石炭)。

・中国の石炭港湾在庫が減少傾向を強めていることは国内需要が季節的に増加していることを示唆(石炭)。

(特殊要因)

・米国がイランを攻撃する準備を整えていたことが発覚、両国の緊張はこれまでにないほど高まっていることは、開戦を通じた供給懸念を通じて価格の上昇要因に。

・米朝首脳会談が電撃的に開催されたが、制裁は継続する見込みであり北朝鮮炭の供給制限も継続されることは、価格の上昇要因(石炭)。

・米中情報戦争をめぐる華為技術排除の決定を受けて中国政府は豪州からの石炭輸入を規制、インドネシア炭にシフトしていることはNEWC価格の下落要因に(石炭CIF価格に対する影響は中立)。

(投機・投資要因)

・WTI・Brentともロングの減少が顕著だが、WTIのショートには買戻し、Brentはショートが増加した。中東情勢を巡り市場参加者のスタンスはまちまちだが、とにかく積み上がったロングから解消する動きが強まっているようだ。

・テクニカルには、世界の市場参加者は原油取引において「一目均衡表」を活用するようになっており、「雲のねじれ」がある7月初に、例えば中東情勢不安が顕在化したり、金融緩和が意識されるようになったり、OPECが減産幅を拡大したり、ということがあれば、7月以降、ポジションの巻き戻しで急騰リスクはあり得る。

・直近の投機筋のポジションは、WTIはロングが513,180枚(前週比 +16,239枚)、ショートが120,370枚(+2,232枚)、ネットロングは392,810枚(+14,007枚)、Brentが320,816枚(前週比▲5,664枚)、ショートが72,810枚(+1,084枚)、ネットロングは248,006枚(▲6,748枚)

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属市場動向総括】

LME非鉄金属価格は高安まちまち。今週の注目材料であるFRBパウエル議長の議会証言を控えて様子見気分強く。

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は現状水準でもみ合うと考える。米統計の改善や、米中協議進展期待などを受けて、一時的に積み上がっていた投機筋のショート買戻しが先行すると考えられることが背景。

ただし、景気は減速局面にあるほか、米利下げ期待が若干後退していること、米中通商協議は長期化するとの見方が大勢を占めていることから、上値も限られると考える。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・最大消費国である中国の製造業PMIは低調で、新規受注/完成品在庫レシオ、新規受注/原材料在庫レシオとも低下、需給環境が緩和していることを示唆。

・環境規制の強化で特殊需要が増加する(軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルトなど)

・中国の環境規制強化に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・亜鉛の精錬キャパシティ不足に伴う需給のタイト化。一方鉱山生産は再開しており、亜鉛精鉱需給は緩和、TCも高止まり。

・環境規制強化・米制裁の影響による石炭価格上昇が、中国の非鉄金属製造コストを高止まりさせる場合。

・インドをはじめとする新興国の構造的な需要増加(中長期的な要因)。

(特殊要因)

・中国政府がシャドーバンキングを含む、違法な資金調達を認めてでも公共投資を進める方針を示したことは、需要面で価格の上昇要因に。

・銅の生産減少観測(環境問題によるインド、露天掘りから地下生産に変更するインドネシア)、ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響による供給減少(アルミやニッケルなどに波及する可能性)。

オランダ ニルスター社の豪鉛精錬所(ポート・ピリー)停止による、供給不安(鉛)。

ハイドロのアルノルテ アルミナ精錬所の問題に象徴されるように、広く非鉄金属を含む鉱物セクターは、環境問題への高まりから供給が政府命令で急に停止してしまう可能性は低くない。

・LME指定倉庫在庫の減少が、LMEの倉庫運営ルール変更に伴う保管場所変更の取引の影響である場合、ルールが見直された際に再度、LME指定倉庫在庫が急増する可能性(下落要因)。

(投機・投資要因)

・6月28日付のLMEポジションは動きがまちまち。

亜鉛・錫を除くすべての金属で金融緩和期待を受けた、価格の上昇観測から積み上がっていたショートの解消が進んでいる。また、緩和期待に加え、中国の経済対策期待などによる需要増加観測もあり、ロングも増加している。

投機筋のLME+CME銅ネット売り越し金額は▲52.7奥ドル(前週▲57.0億ドル)と売り越し幅を縮小。売り越し額の減少幅は▲7.5%に。

買い越し枚数はトン数換算ベースで▲1,282千トン(前週▲1,411千トン)と売り越し幅を縮小。ただし、亜鉛と錫以外はトン数ベースでネット売り越しのまま。ネット売り越しの減少率は▲9.1%。

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料市場動向総括】

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップ市場は上昇、原料炭スワップ先物は小幅上昇、中国鉄鋼製品市場は上昇した。

中国鉄鋼協会は鉄鉱石価格の上昇は持続不能、との見方を示しているが供給不足に伴う港湾在庫の減少で価格は堅調に推移している。

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は、中国政府の公共投資促進策と豪州からの供給不安、ヴァーレの生産が完全に回復していないこと、リオの減産見通しといった供給面が意識されて高止まりすると考える。

ただし、米中通商協議継続観測を受けた買戻しの影響は一巡したとみられ、今後は協議の進展度合いに焦点が移る。ただし、相互制裁は継続したままであることから、現時点では売り材料と整理するべき。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・直近の中国鉄鋼業PMIは48.2(前月50.0)と減速。新規受注が国内外とも低迷しており(新規受注 47.9(46.7)、輸出新規受注 40.7(45.9))、生産も49.1(56.0)閾値の50を下回った。

ただし、在庫は完成品が39.3(38.3)、原材料在庫が43.5(45.1)と低水準であることは事実であり、需要顕在化時(中国の公共投資など)に鉄鋼製品価格が急騰する可能性も。

・中国の鉄鋼製品在庫水準の高さは価格の下落要因。鉄鋼製品在庫は前週比+29万トンの1,207万トン(過去5年平均1,068.1万トン)と例年を上回っている。

中国の鉄鉱石在庫水準の高さは徐々に低下し、価格の下支え要因となる可能性。鉄鉱石在庫は前週比+35万トンの1億1,560万トン(過去5年平均1億1,869.6万トン)、在庫日数は+0.8日の23.9日(過去5年平均 30.0日)と例年の水準を下回った状態が続いている。

・季節的に鉄鋼製品在庫の取り崩し時期であり、価格には下押し圧力がかかりやすい。

・長期的には人口ボーナス期入りしているインドが、すでにインフラ整備のための投資拡大方針を示しており、鉄鋼製品・鉄鉱石価格を押し上げ。

・ヴァーレ、リオ・ティントの生産目標引き下げによる供給減速。

(特殊要因)

・中国政府がシャドーバンキングを含む、違法な資金調達を認めてでも公共投資を進める方針を示したことは価格の上昇要因。

・ヴァーレの尾鉱ダム決壊の影響が拡大し、さらに供給減少が起きた場合(自社・他社ともにあり得る)、価格の上昇要因に。

ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響で、今後、低品位鉱石価格にも上昇圧力がかかる公算。

(投機・投資要因)

・供給懸念などを通じて大連取引所は建玉を積み増しながら、価格を切り上げており、先々の下落リスクは高まっている状況。

---≪貴金属≫---

【貴金属市場動向総括】

金・銀価格は小幅に上昇。FRBパウエル議長の議会証言を控えて様子見気分が強まる中、利下げ方針を示すとの見方とドル高の進行が相殺しあった。

PGMはもみ合った結果、前日比マイナスで引けている。米国時間にかけて株価が調整したことが背景。

【貴金属価格見通し】

金価格は一旦下値余地を探る動きになると考える。米雇用統計が予想外に良い水準だったため、7月利下げ、ないしは年内の複数回の利下げ観測が後退、実質金利に上昇圧力がかかると考えられるため。

ただし、それでもFRBは緩和方向に舵を切っていること、中東情勢の悪化やイタリアなどの情勢不安を材料に底堅い推移となる見込み。

銀価格は金銀在庫レシオ(銀在庫÷金在庫)の上昇が金銀レシオを押し上げているため対金で割安に推移。

PGM価格は金銀価格が軟調に推移するため連れ安になると予想されるが、足元利下げ観測の後退で株が安くなっているため、より下落すると予想する。

しかし、供給面の影響で需給がタイトなパラジウムの下押し圧力は限定されると考える。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・FRB・ECBの金融緩和期待が高まっており、7月のFOMCでの25bpの利下げは織り込んだ(金ベースで25ドル程度の上昇要因)。

しかし、逆に利下げ期待が高まりすぎているため、期待と金融当局の判断の乖離から、7月FOMCで下落に転じる可能性も。

・景気の先行きを懸念した株価下落とそれに伴う長期金利・実質金利の低下(金銀価格の上昇要因)。ただし、欧州の政情安定化や米中貿易戦争の合意、各国の金融緩和などを背景とする景況感の改善で株価が上昇した場合には金銀価格の下落要因。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

・排ガス規制強化に伴うパラジウムへのシフト期待(パラジウムの上昇要因・プラチナの下落要因)。ただし実際にシフトが起きるには相当の時間がかかる見込み。

・パラジウム需要増加に伴うPGMの増産により、結果的にプラチナが供給過剰となり価格の下落要因に(プラチナ)。

(特殊要因)

・米中通商交渉は一旦追加関税引き上げなどが先送りになったが、基本的に難航している。知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、長期化の見込み(価格の下支え要因)。

・米国とイランの開戦リスクが高まっている。共和党議会側はイランに対する戦闘の準備を終えており、それをトランプ大統領が止めた、という状況。

・米国の債務上限問題の顕在化(8月~9月にデフォルトするリスク)。

・欧州議会選でのポピュリズム政党の躍進。それに伴うEU懐疑論の高まりによる域内の政情不安定化。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

(投機・投資要因)

・銀価格は金銀在庫レシオが銀在庫の減少、ないしは金在庫の増加、あるいは両要因によって低下した場合、金銀レシオが上昇するリスク(銀価格の上昇要因)。

・金銀はロングが増加、ショートが減少しているが、利下げ期待の後退でこれらのポジションの巻き戻しが起きる可能性があり、下落リスクは高まっている。

・プラチナのポジションは大きく変わらず、パラジウムはロング・ショートとも増加しているが、ロングの増加のほうが大きい。

・直近の投機筋のポジションは、金はロングが312,702枚(前週比 +14,594枚)、ショートが53,756枚(▲7,798枚)、ネットロングは258,946枚(+22,392枚)、銀が99,739枚(+2,166枚)、ショートが69,284枚(+2,276枚)、ネットロングは30,455枚(▲110枚)

・直近の投機筋のポジションは、プラチナはロングが47,841枚(前週比 ▲790枚)、ショートが38,544枚(▲8,101枚)、ネットロングは9,297枚(+7,311枚)、パラジウムが16,855枚(+1,674枚)、ショートが4,838枚(+506枚)、ネットロングは12,017枚(+1,168枚)

---≪農産品≫---

【穀物市場動向総括】

シカゴ穀物市場は高安まちまち。北米の育成環境が改善していると伝えられているトウモロコシは下落。中国の輸入拡大期待などで大豆は上昇、作柄が良好な小麦は下落した。

【穀物価格見通し】

穀物価格は当面、天候状況が価格を左右する展開となり、神経質な推移が続くと考える。

しかし、基本的には北米の作付け状況が不良であること(トウモロコシ、大豆とも、作況は過去5年の最低水準を下回っている)や、欧州の気温上昇による不作への懸念もあって、底堅い推移となっている。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・米国のトウモロコシ・大豆の生産減少観測による需給タイト化観測。

・豪州東部の大干ばつによる小麦生産の減少懸念。

・欧州・ロシアの気温上昇に伴う小麦生産の減少懸念。

・最終確定作付け面積動向(トウモロコシは増加、大豆は減少、小麦は横ばい)トウモロコシ 9,170万エーカー(市場予想8,703万エーカー、前年8,913万エーカー)大豆 8,004万エーカー(8,468万エーカー、8,920万エーカー)小麦 4,561万エーカー(4,561万エーカー、4,780万エーカー)

・6月の米需給報告の生産見通し

トウモロコシ136億8,000万ブッシェル(前月150億3,000万Bu)大豆 41億5,000万Bu(41億5,000万Bu)小麦 19億300万Bu(18億9,700万Bu)

・6月の米需給報告の在庫見通しトウモロコシ16億7,500万ブッシェル(前月24億8,500万Bu)大豆 10億4,500万Bu(9億7,000万Bu)小麦 10億7,200万Bu(11億4,100万Bu)

・米緩和観測に伴う実質金利の低下に伴うドル安の進行は、シカゴ穀物の輸出競争力を改善し、需給面で価格の上昇要因に。

(特殊要因)

・米中通商交渉は交渉再開で合意したが、覇権争いであり長期化の可能性は高い(価格の下落要因)。

・米政府はブッシェル当たり大豆2ドル、トウモロコシ0.04ドル、小麦0.63ドルの補助金を供給することを検討。生産減少を食い止めるため価格の下落要因に。

・エルニーニョ現象発生による北米の増産は基本的には価格の下落要因だが、今年は洪水が発生しており、夏場の気温上昇や乾燥といった育成環境の悪化の可能性はあり、価格の上昇要因に。

・中国の豚コレラ被害の拡大により、飼料需要が減少した場合は価格の下落要因(逆に終息すれば上昇要因)。

(投機・投資要因)

・すべての穀物で、ロング・ショートとも減少。ただしショートの買戻し圧力が強く、総じてネットロングが増加している。

・直近の投機筋のポジションは、トウモロコシはロングが465,709枚(前週比 +3,594枚)、ショートが164,910枚(+9,996枚)、ネットロングは300,799枚(▲6,402枚)、大豆はロングが132,609枚(+4,966枚)、ショートが129,457枚(▲54枚)、ネットロングは3,152枚(+5,020枚)、小麦はロングが132,144枚(+2,482枚)、ショートが90,085枚(▲9,373枚)、ネットロングは42,059枚(+11,855枚)

◆主要ニュース


・5月日本毎月勤労統計 現金給与総額 前年比▲0.2%
(前月改定▲0.3%)。実質賃金総額 ▲1.0%(▲1.4%)

・6月日本マネーストックM2 前年比+2.3%(前月+2.6%)、M3 前年比+2.0%(+2.3%)

・6月日本工作機械受注 前年比▲38.0%の988億円(前月▲27.3%の1,085億円)、外需 ▲36.4%の612億円(▲23.8%の658億円)

・6月米NFIB中小企業楽観指数 103.3(前月 105.0)

・5月米JOLT求人異動調査 7,323千人(前月改定 7,372千人)

・フィラデルフィア連銀ハーカー総裁(投票権なし・中間派)、「現時点では金融政策を変更する必要はない。」

・米国家経済会議クドロー委員長、「現時点でFRBパウエル議長は安泰、解任の試みはない。」

・米国、台湾に対して洗車108両と防空ミサイルなど総額22億ドル相当の装備品売却を承認。

・英議会、合意なきEU離脱を阻止するための法案をわずか1票差で支持。

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・DOE米在庫統計市場予想
 原油▲1,870KB(前週▲1,085KB)
 ガソリン▲1,840KB(▲1,583KB)
 ディスティレート+671B(+1,408KB)
 稼働率▲0.06%(±0.0%)

・API石油統計
 原油在庫▲8.13MB
 クッシング▲0.754MB
 ガソリン▲0.257MB
 ディスティレート+3.69MB

・イランザリフ外相、「トランプ米大統領の取り巻きであるボルトン大統領補佐官やイスラエルのネタニヤフ首相が2015年の核合意をつぶそうとトランプ氏をそそのかした。彼らはイラン核合意(包括的共同作業計画、JCPOA)をつぶすためにトランプ氏をそそのかし、誤った考えを植えつけた」

・イスラエル ネタニヤフ首相、「イランは、イスラエルの飛行機がイランを含め、中東のどこへでも飛んでいくことが可能であることを認識すべきだ。」

・DOE月報
 世界石油需要 Q119:99.8、Q219:100.6、Q319:101.8、Q419:102.3、2019:101.1

 非OPEC供給(含むNGLs) Q119:64.0、Q219:65.2、Q319:66.4、Q419:67.0、2019:65.6

 OPEC生産 Q119:35.8、Q219:35.4、Q319:35.4、Q419:35.3、2019:35.5

※需要見通し・供給見通しともに下方修正も需要減少でCall on OPEC減少。

・6月DOE2019年石油価格見通し
 WTI 59.58ドル/バレル(前月59.29ドル/バレル)、2020年価格見通し63ドル
 Brent 66.51(66.69)、67.00
 ガソリン 2.65ドル/ガロン(2.64ドル/ガロン)、2.76
 ディーゼル 3.10(3.11)、3.28
 灯油 3.10(3.02)、3.12
 天然ガス 10.53ドル/千CF(10.60ドル/千CF)、10.73

【メタル】
・中国ニッケル最大手金川集団、12月にインドネシアオビ島にある精錬所を全面稼働。15%ニッケル含有のフェロニッケル26万トン/年を生産の予定。

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.CME肥育牛 ( 畜産品 )/ +2.86%/ ▲4.01%
2.SGX鉄鉱石 ( 鉄鋼原料 )/ +2.50%/ +70.54%
3.LME鉛 3M ( ベースメタル )/ +2.43%/ ▲3.61%
4.CME生牛 ( 畜産品 )/ +1.86%/ ▲13.36%
5.CME豚赤身肉 ( 畜産品 )/ +1.86%/ +17.06%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
70.NYB綿花 ( その他農産品 )/ ▲3.37%/ ▲16.58%
69.CME木材 ( その他農産品 )/ ▲2.95%/ +10.74%
68.CBTエタノール ( エネルギー )/ ▲2.50%/ +17.33%
67.CBTオレンジジュース ( その他農産品 )/ ▲2.38%/ ▲19.54%
66.SHF天然ゴム ( その他農産品 )/ ▲2.34%/ ▲1.18%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :26,783.49(▲22.65)
S&P500 :2,979.63(+3.68)
日経平均株価 :21,565.15(+30.80)
ドル円 :108.88(+0.16)
ユーロ円 :122.02(+0.10)
米10年債利回り :2.07(+0.02)
独10年債利回り :▲0.35(+0.01)
日10年債利回り :▲0.14(+0.01)
中国10年債利回り :3.17(▲0.02)
ビットコイン :12,405.41(+198.31)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :25.30(▲0.17)
エネルギー :32.28(▲0.48)
ベースメタル :19.45(▲1.23)
貴金属 :16.56(+0.1)
穀物 :23.02(+0.41)
その他農畜産品 :28.30(+0.09)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :36.86(▲0.53)
Brent :32.89(+0)
米天然ガス :42.26(+1.24)
米ガソリン :36.06(+0.02)
ICEガスオイル :19.84(▲0.01)
LME銅 :15.18(▲0.26)
LMEアルミニウム :16.19(▲1.31)
金 :18.81(+0.18)
プラチナ :18.13(▲0.26)
トウモロコシ :33.78(+0.62)
大豆 :18.81(+0.18)

【エネルギー】
WTI :57.83(+0.17)
Brent :64.16(+0.05)
Oman :63.28(+0.22)
米ガソリン :192.69(+2.56)
米灯油 :191.06(+1.53)
ICEガスオイル :576.25(▲3.00)
米天然ガス :2.43(+0.02)
英天然ガス :31.28(▲0.13)

【石油製品(直近限月のスワップ)】
Brent :64.16(+0.05)
SPO380cst :400.81(+6.00)
SPOケロシン :77.49(+1.11)
SPOガスオイル :77.37(+1.00)
ICE ガスオイル :77.35(▲0.40)
NYMEX灯油 :191.74(+0.63)

【貴金属】
金 :1397.45(+1.92)
銀 :15.11(+0.08)
プラチナ :812.51(▲4.76)
パラジウム :1549.37(▲12.42)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :5,822(▲108:17C)
亜鉛 :2,370(▲19:2B)
鉛 :1,908(+10:6C)
アルミニウム :1,803(+3:20C)
ニッケル :12,625(+35:65C)
錫 :18,300(▲55:5B)
コバルト :26,664(▲1,956)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :5823.00(▲56.50)
亜鉛 :2369.50(▲12.00)
鉛 :1938.00(+46.00)
アルミニウム :1820.50(+16.00)
ニッケル :12750.00(+40.00)
錫 :18230.00(▲235.00)
バルチック海運指数 :1,725.00(▲15.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR青島) :休場( - )
SGX鉄鉱石 :121.29(+2.96)
NYMEX鉄鉱石 :121.35(+2.18)
NYMEX原料炭スワップ先物 :186.5(+0.50)
上海鉄筋直近限月 :3,814(+37)
上海鉄筋中心限月 :4,048(+46)
米鉄スクラップ :271(±0.0)

【農産物】
大豆 :882.75(+7.50)
シカゴ大豆ミール :307.90(+3.70)
シカゴ大豆油 :27.88(+0.02)
マレーシア パーム油 :1890.00(▲1.00)
シカゴ とうもろこし :431.75(▲6.75)
シカゴ小麦 :509.75(▲7.00)
シンガポールゴム :178.70(▲2.00)
上海ゴム :10865.00(▲260.00)
砂糖 :12.35(▲0.10)
アラビカ :105.90(+1.15)
ロブスタ :1400.00(+10.00)
綿花 :60.23(▲2.10)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :71.38(+1.30)
シカゴ生牛 :108.13(+1.98)
シカゴ飼育牛 :142.88(+3.98)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。