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景気への懸念が中東不安を上回り下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年7月5日 第1566号

◆昨日のエネルギー市場総括


「景気への懸念が中東不安を上回り下落」

世界的な景気減速懸念。
米ISM製造業指数や、非製造業指数、ADP雇用統計など景気の減速を示す指標が増え始めており、需要面の減速感が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

世界的な金融緩和期待。
世界的な景気減速感の強まりから、欧米で緩和期待が高まっていることは、景気循環系インフレ資産価格の上昇要因に。

英国、イランの原油タンカーを拿捕。
イランがシリアに対して輸送しようとしていた原油タンカーを英国が拿捕、欧米とイランの対立が強まるとみられたことは供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「統計改善と緩和期待で堅調」

米雇用統計は改善見込み。
市場予想は前月比+16万人(前月+7.5万人)と改善が予想されており、景気循環系商品価格の上昇要因に(ただ、先行指標であるADP雇用統計は前月比+10.2万人(市場予想+14.0万人、前月+4.2万人)と低迷、予想外に景気循環系商品価格の下落要因となる可能性も)。

世界的な金融緩和期待。
米ISM製造業指数や、非製造業指数、ADP雇用統計など景気の減速を示す指標が増え始めており、需要面の減速感が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

米国とイランの対立激化の懸念。
イランは低濃縮ウランの貯蔵量が核合意の上限を超えたと発表、7日までに欧州が何かしらの緩和策を打ち出さなければ原子炉を再稼働するとしており、米国との対立が強まる可能性があることは、原油価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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