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米中緊張緩和で買戻しもドル高進行と米統計悪化で下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年7月2日 第1563号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中緊張緩和で買戻しもドル高進行と米統計悪化で下落」

米中交渉再開で合意を受けた買戻し。
米中首脳会談が開催され、ほぼ予想通りだが交渉を継続するということで合意、制裁も先送りされたことは景気への過剰な懸念を後退させ、景気循環系商品価格の上昇要因に。

リスクテイク再開を受けた長期金利上昇によるドル高の進行。
米統計の減速はあったものの、米中交渉の進展期待や米朝サプライズ会合を受けてリスクテイクが再開、長期金利が上昇してドル高が進行したことは、ドル建て資産価格の下落要因となった。

米ISM製造業指数は悪化。
米GDPの先行指標である米ISM製造業指数は51.7(市場予想51.0、前月52.1)と市場予想は上回ったものの前月からは減速、米景況感が減速していることが確認されたことは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「景気減速懸念とドル高進行で軟調」

世界的な経済統計減速を受けた需要減速観測。
米ISM製造業指数をはじめ、特に製造業の景況感を示すマインド系の指標が悪化を始めており、需要の先行き見通しが後退していることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

ドル高の進行。
悪化はしたもののISM製造業指数の減速が市場予想程ではなく、景況感も相対的に米国のほうが悪くないことがドル高を進行させていることは、ドル建て資産価格の下落要因に。

LME指定倉庫在庫の減少は継続。
景気減速懸念が強まっているが、LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続しており、非鉄金属価格の下支え要因に。


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