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ベネズエラの供給不安と米原油在庫増加でもみ合い
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年1月25日 第1471号

◆昨日のエネルギー市場総括


「ベネズエラの供給不安と米原油在庫増加でもみ合い」

ベネズエラの内戦不安。
米政府はベネズエラに対する制裁強化の可能性について言及、野党のグアイド国会議長を暫定大統領として支持、これに対してマドゥロ大統領が在米大使館を閉鎖するなど、同国内で内戦が起きるのではとの見方が強まっていることは供給懸念を強め、原油価格の上昇要因に。

米石油統計は市場予想を上回る原油在庫増加。
米石油統計は、原油在庫が+8.0MB(市場予想+3.1MB)の増加となり、ガソリン在庫の減少や製品輸出の伸び鈍化で、原油価格の下落要因に。なお、米国の原油生産は先週から変わらずだった。

ドラギ総裁発言を受けたドル高進行。
ドラギ総裁はユーロ圏の景気のリスクが下向きに変わったと発言、行われるとみられている夏以降の利上げの可能性が後退したとみられたことはユーロ安・ドル高を進行させ、ドル建て資産価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「景気減速とベネズエラの供給不安でもみ合い」

ベネズエラの供給不安。
ベネズエラの政情が、米国の制裁強化や暫定政府支持などを受けてさらに悪化しており、内戦に突入する可能性が出てきたことは供給不安を高め、原油価格の上昇要因に。

独IFO景況感指数は減速の見込み。
米政府はベネズエラに対する制裁強化の可能性について言及、野党のグアイド国会議長を暫定大統領として支持、これに対してマドゥロ大統領が在米大使館を閉鎖するなど、同国内で内戦が起きるのではとの見方が強まっていることは供給懸念を強め、原油価格の上昇要因に。

米政府閉鎖継続に伴う景気への不安。
米上院は共和・民主両党が主導する予算案を否決、米政府機関の閉鎖が長期化し景気にマイナスに作用するとみられたことは原油価格の下落要因となった。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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