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事故による供給不安と米統計改善で上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年1月31日 第1475号

◆昨日のベースメタル市場総括


「事故による供給不安と米統計改善で上昇」

ヴァーレの残渣ダム事故による供給不安の拡大。
ヴァーレの鉄鉱石残渣ダムの事故で鉄鉱石生産に影響が出ているが、環境面に波及する問題でありその他の鉱山やその他の金属の鉱山に対する生産にも影響が出るのではとの見方が広がっていることは金属価格の上昇要因に。

米ADP雇用統計は予想を大きく上回る。
そもそも米雇用環境は良好な状態が続いているが、雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計は前月比+21.3万人(市場予想+18.1万人、前月+26.3万人)と改善、政府閉鎖の影響を乗り越えたことで足元の米経済が良好であることを確認、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

米中貿易交渉進展期待。
ムニューシン財務長官は、「中国が貿易面で譲歩を示せば、すべての関税の撤廃を目指す可能性がある」と米中緊張の緩和を意識させるような発言をしたことは、リスク資産価格の上昇要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「FRBのスタンス変化で上昇も、統計悪化と米中交渉懸念で頭重い」

FRBの政策方針変更に伴う金融面のサポート。
昨日のFOMCでは漸進的な利上げの文言が削除され、さらに昨年のリスク資産価格下落の最大の要因の1つであるバランスシート調整も見直す可能性が示唆され、FOMCがハト派に転じたとみられたことは金融面でインフレ系リスク資産価格の上昇要因に。

中国製造業PMIは減速の見込み。
循環的な景気の減速と構造的な減速に、米国の制裁が加わり中国製造業の景況感は悪化しており、製造業PMIは49.3(前月49.4)と減速見込みで工業金属価格の下落要因に(なお、新規受注減速で低下している新規受注・在庫レシオにも注目)。

米中貿易交渉進展期待の剥落(織り込み終了)。
ムニューシン財務長官は、「中国が貿易面で譲歩を示せば、全ての関税の撤廃を目指す可能性がある」と米中緊張の緩和を意識させる発言をしているが、知的財産権の問題などでの合意が困難との見方もありここまで過剰に米中合意を織り込んできたため逆にリスク資産価格の売り材料に。


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