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新規材料乏しい中、高値圏でのもみ合い
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年2月20日 第1486号

◆昨日のエネルギー市場総括


「新規材料乏しい中、高値圏でのもみ合い」

米中貿易交渉進展期待を受けたドル安進行。
中国龍鶴副首相が貿易交渉のため21日、22日、ワシントン入りし、ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表と会談するとの報道を受けて米中貿易協議の進捗期待が高まり、安全資産としてのドル需要が減少、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の上昇要因に。

産油国の供給削減・減少観測。
サウジアラビアの追加減産の可能性を示唆する発言や、露ノバクエネルギー相の減産加速示唆、さらにベネズエラの減産やナイジェリアやリビアの内政混乱による供給途絶懸念が意識されていることは原油価格の上昇要因となった。

独景況感指数は不冴えな内容。
欧州の景気減速は継続しており、ドイツの日銀短観に該当するIFO景況感指数の先行指標であるZEW指数は現状指数が15.0(市場予想20.0、前月27.6)と減速、期待指数は▲13.4(▲13.6、▲15.0)と若干市場予想は上回ったがマイナス圏を維持、景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「新規材料乏しく高値圏でのもみ合い継続」

FOMC議事録はハト派的な内容となる公算。
タカ派から中立寄りに転じた1月のFOMC議事録が公表されるが、市場ではハト派的な内容になるとの見方が強まっておりドル安圧力が強まる見込みであることはドル建て資産価格の上昇要因に。

産油国の供給削減・減少観測。
中国龍鶴副首相が貿易交渉のため21日、22日、ワシントン入りし、ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表と会談するとの報道を受けて米中貿易協議の進捗期待が高まり、安全資産としてのドル需要が減少、ドル安が進行したことはドル建て資産価格の上昇要因に。

米中貿易交渉進捗期待を受けたリスクテイクの動き継続。
米中貿易交渉は場所をワシントンに変えて明日から再開、米中高官からも進捗がみられたとの発言が相次いでいることは何らかの合意があるとの期待を高め、景気循環銘柄価格の上昇要因に(ただし米中の溝は大きいとの指摘もあり本当に合意するかは予断を許さず)。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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