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供給面を意識したテクニカルな買いで堅調地合い継続
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年2月21日 第1487号

◆昨日のエネルギー市場総括


「供給面を意識したテクニカルな買いで堅調地合い継続」

テクニカルな買い圧力の強まり。
強弱材料が主に供給面で若干強気側に傾く中、基本的にはレンジワークであるものの、200日移動平均線を上抜け、一目均衡表の雲を上抜け、テクニカルにレンジの上限を試しやすい地合いにあることは引き続き原油価格の押し上げ要因となった。

産油国の供給削減・減少観測。
サウジアラビアの追加減産の可能性を示唆する発言や、露ノバクエネルギー相の減産加速示唆、さらにベネズエラの減産やナイジェリアやリビアの内政混乱による供給途絶懸念が意識されていることは原油価格の上昇要因となった。

FOMC議事録を巡りドル指数は乱高下。
FOMC議事録はハト派的な内容になるとの見方が大勢でドルが修正安(ドル建て資産高)となっていたが、実際に発表されるとFF金利の誘導レンジに関してメンバーが明確な意見を持たないとしたことでややタカ派とされドル高となり、ドル建て資産価格の下落要因となった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「ドル高進行と米統計減速で調整売りか」

FOMC議事録と欧州PMIの減速を受けてドル高進行か。
昨日のFOMC議事録は量的引き締めは年内終了見込みであるものの、利上げを否定しなかったためややタカ派。本日発表のユーロ圏PMI・独PMIは低水準を維持する見込みでユーロ安・ドル高となりやすいことはドル建て資産価格の下落要因に。

米石油統計は市場予想よりも若干強気の見込み。
強弱材料が主に供給面で若干強気側に傾く中、基本的にはレンジワークであるものの、200日移動平均線を上抜け、一目均衡表の雲を上抜け、テクニカルにレンジの上限を試しやすい地合いにあることは引き続き原油価格の押し上げ要因となった。

米フィラデルフィア連銀指数は減速見込み。
米ISM製造業指数の先行指標であり、市場コンセンサスの形成に影響を及ぼしやすい同指数は14.0(前月17.0)と減速見込みであり、景気循環銘柄価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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