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米中交渉進捗期待とLME在庫減少で上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル・週末版)

2019年2月25日 第1488号 週末版

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中交渉進捗期待とLME在庫減少で上昇」

米中貿易交渉の進捗期待。
報道ベースでは米中の交渉が継続、構造改革面に関して米中が6項目で覚書を締結、3月中に米中首脳会談がもたれるとの見方が広がり、ムニューシン財務長官は為替分野で合意したと発言するなど妥決期待が高まっていることはリスク資産価格の上昇要因に。

LME指定倉庫在庫の減少傾向持続。
景気に明確な減速感がまだ出てこない一方、供給面の問題などからLME指定倉庫在庫の減少傾向が継続しており、非鉄金属価格の上昇要因に。

テクニカルな買い圧力の強まり。
インド・インドネシアの銅供給懸念、ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響が非鉄金属(特にニッケル)に広がる可能性があることなど、環境面を意識した供給面が意識されていることは買い圧力を強めている。足元、テクニカルな取引が価格を主導しており引き続き買い圧力を強めた。

◆今日のベースメタル市場見通し


「引き続き米中交渉進捗期待で堅調」

米中貿易交渉進捗期待。
先週後半に開催された米中貿易交渉は、報道を見る限りでは一定の進捗がみられる見込みであり、景気循環銘柄価格の上昇要因に(しかし、この1ヵ月間、米中協議の進展を材料とした買いが続いていたためむしろ材料出尽くしで売り材料となる可能性も)。

LME指定倉庫在庫の減少傾向持続。
景気に明確な減速感がまだ出てこない一方、供給面の問題などからLME指定倉庫在庫の減少傾向が継続しており、非鉄金属価格の上昇要因に。

環境規制などに伴う供給減少懸念続く。ヴァーレは追加で環境面を注視した生産停止命令が出る可能性があることや、インドネシアのグラスブルグ鉱山の地下オペレーション移行による減産、インドヴェダンタの銅精錬所稼働停止命令などで供給側はややタイトであり、工業金属価格の下支え要因に。〇


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