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米大統領発言を受けた手仕舞い売りで下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年2月26日 第1489号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米大統領発言を受けた手仕舞い売りで下落」

米トランプ大統領原油高をけん制。
2月以降の米中協議進捗期待で原油価格が上昇してきたが、「高すぎる」と減産を行っているOPECを批判する発言をツイートしたことで、ここまで買い進んできた筋の手仕舞い売りが入り下落要因となった。

ドル指数は上昇後下落。
米経済統計の改善を受けてドル指数が上昇、ドル建て資産価格の下落要因となった。ただしその後、米中協議進捗期待を受けたリスクテイク再開でドル安が進行、ドル建て資産の下支え要因となった。

テクニカルな売り圧力。
チャート的にBrent、WTIとも100日移動平均線を上抜けており、この水準を固めるとさらに上昇しやすいが、同時に上髭も長くテクニカルな売り圧力が強まりやすい環境にあることは結果的に価格の上値を押さえることとなった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米中交渉進展期待も米大統領発言で頭重い」

米中貿易交渉進捗期待。
米中貿易交渉は3月5日の全人代を控えて何らかの合意に至る可能性が高まっており、景気循環銘柄価格の上昇要因に(しかし、この1ヵ月間、米中協議の進展を材料とした買いが続いていたためむしろ材料出尽くしで売り材料となる可能性も)。

パウエル議長の議会証言は引き続き中立姿勢を維持か。
2月以降の米中協議進捗期待で原油価格が上昇してきたが、「高すぎる」と減産を行っているOPECを
批判する発言をツイートしたことで、ここまで買い進んできた筋の手仕舞い売りが入り下落要因となっ
た。

トランプ発言を受けた投機の手仕舞い売り。
OPEC減産と米中合意期待を受けて年明け以降、投機筋は特に積極的にBrentのロングを増加させてきたが、トランプ大統領がOPECの減産を批判する発言をしたことでいったん手仕舞い売り圧力が強まっていることは原油価格の下落要因に。


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