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ロシア協調減産離脱観測と米統計減速で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年3月29日 第1507号

◆昨日のエネルギー市場総括


「ロシア協調減産離脱観測と米統計減速で軟調」

ロシアは協調減産から離脱の可能性。
ロシアノバクエネルギー相は、OPECとの合意を順守し、減産を強化する方針を示したが、OPECと延長で合意しているのは9月末までであるとサウジアラビアに伝えたと関係者のコメントが報じられたことは需給バランスの悪化懸念を強め価格の下落要因に。

米経済統計の減速による景気への懸念。
過去の指標であるが価格に対する説明力が高い米GDP改定は、前期比年率+2.2%(市場予想+2.3%、速報+2.6%)と下方修正、中古住宅販売仮契約件数も減速(前月比+4.3%→▲1.0%、前年比▲3.3%→▲5.0%)、米景気の先行きが懸念されたことは景気循環系商品価格の下落要因に。

景気減速にともなう金融緩和と経済対策への期待。
世界的に景気の減速が鮮明となりつつある中、各国政府、中央銀行は景気刺激策の実施期待が高まっていることは、金融・財政面で景気循環銘柄価格の下支え要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「リスク回避の動きの強まりと協調減産の揺らぎで軟調」

英議会のEU離脱案は否決の見込み。
本日、英下院でメイ首相がEUと合意したEU離脱案の採決が行われるが、可決する可能性は低い。この場合4月12日にハードブレグジットになるか、欧州議会選挙に参加し長期EU残留となるかの二者択一となる。今のところ強硬離脱の可能性が高いと見られ、リスク資産価格の下落要因に。

米シカゴ購買部協会指数は鈍化の公算。
ロシアノバクエネルギー相は、OPECとの合意を順守し、減産を強化する方針を示したが、OPECと延長で合意しているのは9月末までであるとサウジアラビアに伝えたと関係者のコメントが報じられたことは需給バランスの悪化懸念を強め価格の下落要因に。

OPECプラスの結束の揺らぎ。
OPEC・OPECプラスは6月末までの減産で合意しているが、それ以降の減産継続は不透明。ロシアは9月末までは減産するがそれ以降についてはその意思がない可能性が高く、需給緩和観測が強まっていいることは原油価格の下落要因に。〇


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