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予想比強い欧州統計やLME在庫減少、ドル安で堅調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年3月20日 第1503号

◆昨日のベースメタル市場総括


「予想比強い欧州統計やLME在庫減少、ドル安で堅調」

予想比強い欧州統計やFOMCを控えドル指数は下落。
FOMCが開催中だが「市場よりの内容(ハト派的な内容)」になるのではとの期待感が高まっており、独ZEW期待指数も市場予想を上回るなど、ドルがジリ安となったことはドル建て資産価格の上昇要因となった。

LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫は1月以降、アウトフローの増加が確認されており、銅、亜鉛、アルミなどの払い出しが継続、水準は低下している。倉庫保管場所の変更取引の可能性もあるが統計上の在庫水準は低下しており非鉄金属価格の上昇要因に。

米中貿易交渉は難航との報道。
市場、とくに株式市場が米中貿易交渉の妥結を期待して織り込んでいたが、昨日の報道では中国側が合意に関しては「中国の法律に準拠する」といった条件を付けようとするなど妥決が困難であると判断されたことはリスク資産価格の下落要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中協議難航で軟調も供給懸念とLME在庫減少で底堅く」

米中貿易交渉難航観測を受けたリスク回避の動き。
米中貿易交渉は妥決するだろう、という希望的観測を市場は先取りして織り込んできたが、一部報道では交渉の難航が伝えられておりやはりまだ解決には時間がかかると見られたことは、リスク資産価格の下落要因となった。

ヴァーレの鉱山追加停止による供給懸念。
ヴァーレの尾鉱ダム事故を受けた環境悪化の懸念から、その他の鉱山の稼働停止も懸念されていたがチンボペバ鉱山も稼働停止となり、ニッケルやその他の金属の供給も減少するのではないかとの見方が広がっていることは非鉄金属価格の上昇要因に。

LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫は1月以降、アウトフローの増加が確認されており、銅、亜鉛、アルミなどの払い出しが継続、水準は低下している。倉庫保管場所の変更取引の可能性もあるが統計上の在庫水準は低下しており非鉄金属価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・メタル)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/LME在庫/上海在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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