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景気見通し下方修正を受けて軟調推移
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年3月7日 第1496号

◆昨日のベースメタル市場総括


「景気見通し下方修正を受けて軟調推移」

OECDは経済見通しを下方修正。
OECD経済見通しは米中貿易戦争や英国のEU離脱などの不確実性が高まる中、債務増大といった信用上の脆弱性を指摘、景気循環系商品価格の下落要因となった。

中国政府による大規模経済対策実施期待。
全人代の開幕の李克強首相が所信表明で大規模な経済対策実施を発表、何としても6.0%のGDP成長を維持したいとの意思表明があったことは工業金属需要の増加期待を高め工業金属価格の上昇要因に。

株価下落を受けた長期金利低下による実質金利の低下。
景気見通しの下方修正や株価の下落を受けてリスク回避的な動きが強まり、長期金利が低下。それを受けて実質金利が低下、ドルがじり安となったことはドル建てインフレ資産価格の上昇要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「景気見通し下方修正、ドル高進行で軟調も在庫減少が支え」

ECBは景気見通しを下方修正か。
ECBが政策金利を発表し、ドラギ総裁が会見を行う。事前予想通り経済予測で景気見通しが下方修正されるかどうかに焦点。下方修正されれば景気見通しの減速で景気循環銘柄価格の下落要因に。

欧州経済見通し下方修正・ECB緩和スタンス維持でドル高か。
ECB政策会合では景気見通しが下方修正される可能性が高く、場合によると緩和的なスタンスの長期化について言及する可能性もある。この場合はユーロ安・ドル高進行を通じてドル建て資産価格の下落要因に。

LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫は1月以降、アウトフローの増加が確認されており、銅、亜鉛、アルミなどの払い出しが継続、水準は低下している。倉庫保管場所の変更取引の可能性もあるが統計上の在庫水準は低下しており非鉄金属価格の上昇要因に。


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