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投機の買戻しでテクニカルに上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年6月26日 第1559号

◆昨日のベースメタル市場総括


「投機の買戻しでテクニカルに上昇」

G20を控えた投機の買戻し。
この数ヵ月、投機筋の動向が非鉄金属価格に対する影響が高まっているが、つい先週まで記録的な売り越しとなっており、G20での米中協議の結果が不透明な中、ポジション調整の買戻しが継続していると見られ、非鉄金属価格の上昇要因となった。

米新築住宅販売は予想外の悪化。
米新築住宅販売は前月比▲7.8%の62.6万戸と、市場予想の+1.6%の68.4万戸(前月▲3.7%の67.9万戸)と減速、建材需要の減少観測を強め、非鉄金属価格の下落要因に。

FRBパウエル議長過剰な利下げ期待をけん制。
FRBパウエル議長が緩和スタンスを支持しつつも、「個別のデータや短期的な心理の振幅に過剰反応しないようにも注意している」と過剰な利下げ期待をけん制する発言を行い、緩和期待が後退したことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「20を控えたポジション調整で下落」

G20を控えた投機の利益確定の動き。
この数ヵ月、投機筋の動向が非鉄金属価格に対する影響が高まっているが、投機は非鉄金属を売り越しているため買戻しが入ったが、逆に利益確定の動きもみられると考えられ、本日は売り要因に。

米コア資本財受注は小幅な改善。
米製造業の設備投資の先行指標であるコア資本財受注は前月比+0.1%(前月▲1.0%)と小幅な改善見込みであり、微妙ではあるが非鉄金属価格の上昇要因に。

LME指定倉庫在庫の減少は継続。
景気減速懸念が強まっているが、LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続しており、非鉄金属価格の下支え要因に。


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