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米緩和期待と中東有事懸念で大幅高
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年6月21日 第1556号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米緩和期待と中東有事懸念で大幅高」

イランによる米軍機撃墜による緊張の高まり。
イランはホルムズ海峡に展開している米国の無人偵察機を地対空ミサイルで撃墜したと発表、米国とイランの軍事的な衝突懸念が強まったことは、原油供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。

米国の利下げ期待の高まり。
今回のFOMCは市場が期待していたほどハト派的な内容ではなかったが、FRBが利下げ方向に舵を切ったことが鮮明になったことは、名目金利の低下を受けた実質金利の低下でインフレ資産価格の上昇要因に。

フィラデルフィア連銀指数は大幅な減速。
同指数は0.3(市場予想10.4、前月16.6)と大幅に減速。メキシコに対する制裁発動発言があったときの調査であることが影響したようだが、ISM製造業指数の先行指数であるだけに、景気への懸念が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「中東有事と金融緩和観測で上昇も、統計悪化OPEC増産が重石」

中東有事勃発懸念を受けた供給途絶観測。
イランと米国が具体的に軍事的に衝突、可能性はまだ低いと思われるものの中東戦争を想起させる事件が多発していることは、供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。

欧州製造業景況感指数は減速の見込み。
イランはホルムズ海峡に展開している米国の無人偵察機を地対空ミサイルで撃墜したと発表、米国とイランの軍事的な衝突懸念が強まったことは、原油供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。

OPECプラスは▲120万バレルの減産順守で合意との見方。
これまでは価格維持のために現状の減産水準を維持する、とみられていたが、ここにきて中東有事への懸念が高まっているため、当初見通しの減産枠順守(▲120万バレル)と、実質増産になる見込みが強まったことは原油価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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