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前日の高騰を受けた利益確定で下落もFOMC緩和期待で底堅い
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年6月20日 第1555号

◆昨日のベースメタル市場総括


「前日の高騰を受けた利益確定で下落もFOMC緩和期待で底堅い」

前日の価格急騰を受けた利益確定の動き。
四半期末を控えた投機の買戻しが継続するとみられたが、前日の上昇幅が大きかったこともあり、いったん利益確定の動きが強まったことは価格の下落要因となった。

米中対立緩和期待を受けた景気への過剰な悲観論後退。
G20での米中首脳会談実現の可能性が高まっていることは景気循環系商品価格の上昇要因。「話し合いを継続する」程度の話に留まるとみられるが、追加関税先送りの公算高まる。ただ、根本解決には時間で引き続き景気循環系商品価格には重石に。

FOMCでの緩和期待を織り込んだドル安の進行。
時間的にFOMCは織り込めないが、今回のFOMCはハト派的な内容になるとの見方が強く、アジア時間からドルが軟調推移したことはドル建て資産価格の下支え要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「ハト派的なFOMCと米中協議進捗期待で上昇余地探る」

FOMCはハト派的との市場の評価。
前日のFOMCは市場が期待していたほどハト派的な内容ではなかったが、FRBが利下げ方向に舵を切ったことが鮮明になったことは、名目金利の低下を受けた実質金利の低下でインフレ資産価格の上昇要因に。

米中対立緩和期待を受けた景気への過剰な悲観論後退。
G20での米中首脳会談実現の可能性が高まっていることは景気循環系商品価格の上昇要因。「話し合いを継続する」程度の話に留まるとみられるが、追加関税先送りの公算高まる。ただ、根本解決には時間で引き続き景気循環系商品価格には重石に。

フィラデルフィア連銀指数は減速の見込み。
市場予想は10.4(前月16.6)と大きく減速することが予想されており、景気循環銘柄価格の下落要因に(ただし、FRBが利下げ方向に舵を切っているため、むしろ悪い統計は金融緩和期待を高めることから影響は相殺されて限定的)。


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