ハト派的なFOMCとOPECプラス紛糾懸念でもみ合い
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2019年6月20日 第1555号
◆昨日のエネルギー市場総括
「ハト派的なFOMCとOPECプラス紛糾懸念でもみ合い」
FOMCは予想通りハト派的な内容。
市場が年3回の利下げを織り込む中、FOMCは意見が分かれたもののハト派寄りな内容となり、長期金利の低下を通じた実質金利の低下はインフレ系資産価格の上昇要因に。
米原油在庫は予想ほど減少せず。
昨日発表の米石油統計では原油在庫は生産の減少などの影響で▲3.1MB(市場予想▲1.8MB)と市場予想を上回る在庫減少となり、原油価格の上昇要因に。
OPECプラス会合は7月に延期。
OPECプラス会合が6月から7月に延期されることが決定され、OPECプラスメンバーの間での足並みがそろっていないと見られたことは、原油価格の下落要因に。
◆今日のエネルギー市場見通し
「強弱材料混在でもみ合い」
FOMCはハト派的との市場の評価。
前日のFOMCは市場が期待していたほどハト派的な内容ではなかったが、FRBが利下げ方向に舵を切ったことが鮮明になったことは、名目金利の低下を受けた実質金利の低下でインフレ資産価格の上昇要因に。
米中対立緩和期待を受けた景気への過剰な悲観論後退。
市場が年3回の利下げを織り込む中、FOMCは意見が分かれたもののハト派寄りな内容となり、長期金利の低下を通じた実質金利の低下はインフレ系資産価格の上昇要因に。
フィラデルフィア連銀指数は減速の見込み。
市場予想は10.4(前月16.6)と大きく減速することが予想されており、景気循環銘柄価格の下落要因に(ただし、FRBが利下げ方向に舵を切っているため、むしろ悪い統計は金融緩和期待を高めることから影響は相殺されて限定的)。
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