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取り掛かりやすいところから考える
  • ビジネスへのヒント
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(週末版)

【ビジネスへのヒント】第369号

価格リスクマネジメントの必要性に気が付き、何かしらの手段を講じなければならない、と考えた時に、企業の対応は大きく2つに分かれます。当たり前ですが、やるか、やらないか、です。ですが、「やる」、と決めた時に「やる」にはいくつかの選択肢があります。1つは完璧に対象となっている商品のリスクマネジメントをすべて行う方法、もう1つはできるところから手を付ける方法です。

会社の性質や担当者の方の性格にもよりますが、どうも日本では1つ目の完璧にすべての対象物のリスク管理を行いたい、と考える企業が多いようです。ですが、実際に複雑に絡み合った購買や販売の状況を把握しようと思った場合、全てを一元的に管理できて、状況を把握できるシステムや仕組みを導入することはそう簡単なことではありません。担当部署全体のコストや売り上げのリスクを制御しようとするのですから、最終的にはすべての商品が管理できるようになることがゴールですが、いきなりそこまで行こうと思うといきなりハードルが高くなりますし、精神的にも取り組み難くなってしまいます。

そのため、できることから手を付ける、という対応の方がより現実的です。できることから取り組むことで、複雑に絡み合った購買や販売の状況の内、どの分野(商品)がどのような問題点を抱えているかがより明確になってきます。

身近な例に置き換えると、部屋がものすごく散らかっていてその中から無くした財布を探そうとしたときに、まず何をするでしょうか?散らかったものをそのままに財布を探すことは恐らくしません。効率よく財布を見つけるには、まず散らかっているものの中から「片付けやすいものから整理して片付ける」ことです。

また、見つけることを優先に散らかったものを適当に片付けてしまうと、今度はしまったものがどこにあるか分からなくなり、通常の生活に支障が出てきてしまいます。その場限りの対応をしてはいけない、ということですね。