ドル高進行と米コア資本財受注の減速で軟調
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)
2019年4月3日 第1509号
◆昨日のベースメタル市場総括
「ドル高進行と米コア資本財受注の減速で軟調」
ドル指数は総じて強含み。
英国のEU離脱が無秩序なものになるとの見方からリスク回避的にドルが物色される流れとなっており、ドル建て資産価格の下落要因に(ただし引けにかけてはメイ首相が労働党コービン党首と協議するとの報道を受けてドル安となり、ドル建て資産価格を下支え)。
米コア資本財受注は市場予想を下回る。
米国製造業設備投資の先行指標であるコア資本財受注は前月比▲0.1%(市場予想+0.1%、前月+0.8%)と予想以上に伸びが減速、工業金属需要減速観測を強め、非鉄金属価格の下落要因に。
LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫は1月以降、アウトフローの増加が確認されており、銅、亜鉛、アルミなどの払い出しが継続、水準は低下している。倉庫保管場所の変更取引の可能性もあるが統計上の在庫水準は低下しており非鉄金属価格の上昇要因に。
◆今日のベースメタル市場見通し
「統計改善やLME在庫減少で堅調」
米ISM非製造業指数は減速も高い水準を維持。
米ISM製造業指数と並んでエネルギーを始めとする景気循環系商品需要の指標であるISM非製造業指数は58.0(前月59.7)と減速見込みであり、景気循環系商品価格の下落要因に。
米中貿易交渉再開を受けた制裁緩和の期待。
本日から米中貿易交渉が再開される予定で、毎回そうであるが交渉が再開されると「中国に対する制裁解除期待」が高まる傾向が強く、中国が最大消費国である工業金属価格の上昇要因に。
LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫は1月以降、アウトフローの増加が確認されており、銅、亜鉛、アルミなどの払い出しが継続、水準は低下している。倉庫保管場所の変更取引の可能性もあるが統計上の在庫水準は低下しており非鉄金属価格の上昇要因に。
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