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供給懸念と景気楽観で上昇も米在庫増加と統計悪化で下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年4月4日 第1510号

◆昨日のエネルギー市場総括


「供給懸念と景気楽観で上昇も米在庫増加と統計悪化で下落」

OPEC原油の供給減少観測。
OPECプラスの合意の下、価格上昇を目指すサウジアラビアが減産を順守していること、ロシアも減産が目標に達したと表明、さらにベネズエラが港湾の混乱でインド向けの原油輸出を停止、米イラン制裁強化方針を受けて供給懸念が意識され、原油価格の上昇要因となった。

米石油統計は予想外の在庫増加。
米石油統計は原油在庫の減少(▲0.8MB)が見込まれていたが、実際は+7.2MBの増加(クッシング在庫も+201KBと先週に続いて増加)と、ある意味予想通りであるが予想外の在庫増加となり、原油価格の下落要因に。

米ISM非製造業指数は減速。
米ISM製造業指数と並んでエネルギーを始めとする景気循環系商品需要の指標であるISM非製造業指数は56.1(市場予想58.0、前月59.7)と市場予想を上回る減速となったことは、景気循環系商品価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「供給懸念と米中協議、Brexitを巡る楽観で堅調」

OPEC原油の供給減少観測。
OPECプラスの合意の下、価格上昇を目指すサウジアラビアが減産を順守していること、ロシアも減産が目標に達したと表明、さらにベネズエラが港湾の混乱でインド向けの原油輸出を停止、米イラン制裁強化方針を受けて供給懸念が意識され、原油価格の上昇要因に。

米中貿易交渉進捗期待を受けた景気への楽観。
OPECプラスの合意の下、価格上昇を目指すサウジアラビアが減産を順守していること、ロシアも減産が目標に達したと表明、さらにベネズエラが港湾の混乱でインド向けの原油輸出を停止、米イラン制裁強化方針を受けて供給懸念が意識され、原油価格の上昇要因となった。

英EU離脱議論進捗期待を受けたユーロ高・ドル安。。
メイ首相はソフトブレグジットないしはEU残留を主張する労働党コービン首相と協議を行い、「建設的だった」とコメント。英下院がEUとの合意案を可決、ないしは長期離脱回避になるのではとの見方が広がっていることはリスク資産価格の上昇要因に。。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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