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ドルの上昇と欧州統計減速、LME指定倉庫在庫増加で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年4月5日 第1511号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドルの上昇と欧州統計減速、LME指定倉庫在庫増加で軟調」

独製造業受注は減速。
独製造業受注は前月比▲4.2%(市場予想+0.3%、前月▲2.1%)、前年比▲8.4%(▲3.1%、▲3.6%)と大幅に前月・市場予想とも下回り、欧州諸国の景気減速懸念が強まったことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

欧州統計減速を受けたドル指数の上昇。
独製造業受注が市場予想を上回る減速となったほか、英国のEU離脱が袋小路に入っていること、米中貿易協議への懸念がぬぐえないことがドルを押し上げたことは、ドル建て資産価格の下落要因に。

LME指定倉庫在庫の増加。
減少傾向を維持していたLME指定倉庫在庫だが、昨日はベンチマークである銅の在庫が+30,375トンの増加となり、統計上の需給緩和観測が強まったことは非鉄金属価格の下落要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「強弱材料混在でもみ合い」

米雇用統計は改善の見込み。
米雇用統計は、雇用者数は前月比+17.7万人(前月+2.0万人)と改善見込みであり、失業率も3.8%(3.8%)と低水準を維持、米雇用環境が良好な状態を継続する見込みであることは景気循環銘柄価格の上昇要因に。

欧州経済統計減速と政治懸念を受けドル高進行か。
昨日発表された独製造業受注やPMIなど、欧州の経済統計の減速感が強まっていることや、米中貿易協議、英国のEU離脱などへの懸念からドルが高値圏で推移する可能性があることはドル建て資産価格の下落要因に。

LMEの指定倉庫在庫の動向。
一貫して減少を続け、記録的な水準まで低下していたLME指定倉庫在庫だが、ベンチマークであ
る銅の在庫が急増しており場合によると企業在庫がLME倉庫に還流し始めている可能性はあり、
LME倉庫在庫の動向に注目。


昨日発表のニュース一覧(総合・メタル)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/LME在庫/上海在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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