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ドル安進行や英EU無秩序離脱懸念、在庫動向を受けてまちまち
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年4月9日 第1513号

◆昨日のベースメタル市場総括


「ドル安進行や英EU無秩序離脱懸念、在庫動向を受けてまちまち」

ドル指数は下落。
米欧金利差は拡大したものの、10日のEU緊急首脳会議の開催見通しを受けてポジション調整のユーロ買い・ドル売りが発生、ドル建て資産価格の上昇要因となった。

英国のEU離脱を巡る混乱を受けたリスク回避。
メイ首相はEUに対して6月30日までのEU離脱期限を要請、これに対してEUトゥスク大統領は1年以上の離脱延長を主張、10日のEU首脳会議が混乱するとの見方が強まっていることは、ユーロ安・ドル高を通じてドル建てリスク資産価格の下落要因に。

LME指定倉庫動向はまちまち。
新規材料に乏しい中、日々公表される固有材料であるLME指定倉庫在庫は、亜鉛と錫が増加、その他が減少しており、LME非鉄金属の売り材料・買い材料となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「強弱材料混在で高値もみ合い継続」

IMF世界経済見通しは下方修正の見込み。
2日の講演でIMFラガルド専務理事は経済見通しの下方修正の可能性があることを示唆しており、本日の見通しでは下方修正が見込まれていることは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

英国のEU離脱を巡る混乱を受けたリスク回避。
メイ首相はEUに対して6月30日までのEU離脱期限を要請、これに対してEUトゥスク大統領は1年以上の離脱延長を主張、10日のEU首脳会議が混乱するとの見方が強まっていることは、ユーロ安・ドル高を通じてドル建てリスク資産価格の下落要因に。

原油価格上昇に伴う実質金利の低下圧力。
トランプ大統領の口先介入の影響などで米長期金利に低下圧力が掛かっているほか、供給不安を背景に原油価格が上昇していることは実質金利を押し下げ、インフレ資産価格の上昇要因に。


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