米石油製品在庫大幅減とドル安、供給懸念で上昇
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2019年4月11日 第1515号
◆昨日のエネルギー市場総括
「米石油製品在庫大幅減とドル安、供給懸念で上昇」
米原油在庫は増加も製品在庫は大幅減少。
米石油統計は、原油在庫が+70MB(市場予想+2.4MB)と市場予想を上回る増加となったが、ガソリン在庫が▲7.7MB(▲2.1MB)と大幅な減少となり、製品需給のタイト化観測が強まったことは結果的に、原油価格の上昇要因となった。
ドル指数は総じて軟調。
米国時時間に発表された、米消費者物価指数(コア)が前年比+2.0%(市場予想+2.1%、前月+2.1%)と減速したほか、FOMC議事録がハト派的な内容だったことはドル安を進行させ、ドル建て資産価格の上昇要因に。
産油国の政情不安に伴う供給減少と協調減産の影響。
OPECプラスの減産が継続、イラン・ベネズエラに対する米国の制裁、リビアの内戦激化による供給減少懸念、といったリスクが顕在化し始めており、中東の武力衝突につながる可能性があるイスラエルの選挙結果などは供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。
◆今日のエネルギー市場見通し
「ドル安や供給不安で上昇も英国無秩序離脱の可能性が重石」
FRBのハト派的なスタンスを受けた再びのドル安。
昨日の米消費者物価指数は市場予想を下回る伸びとなり、FOMC議事録も年内の利上げを否定するハト派的な内容であり、ドル安圧力がかかりやすいことはドル建て資産価格の上昇要因に。
EUは離脱期限の延長で合意したが英国の態度は不透明。
米石油統計は、原油在庫が+70MB(市場予想+2.4MB)と市場予想を上回る増加となったが、ガソリン在庫が▲7.7MB(▲2.1MB)と大幅な減少となり、製品需給のタイト化観測が強まったことは結果的に、原油価格の上昇要因となった。
産油国の政情不安に伴う供給減少と協調減産の影響。
OPECプラスの減産が継続、イラン・ベネズエラに対する米国の制裁、リビアの内戦激化による供給減少懸念、といったリスクが顕在化し始めており、中東の武力衝突につながる可能性があるイスラエルの選挙結果などは供給懸念を通じて原油価格の上昇要因に。
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