ドル高進行で軟調も米統計改善が支え
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)
2019年4月24日 第1522号
◆昨日のベースメタル市場総括
「ドル高進行で軟調も米統計改善が支え」
ユーロ下落を受けたドル指数の上昇。
英保守党の幹部が、英メイ首相を6月末までに辞任することを要求する方針と伝えられたことは、英国のハードブレグジットの懸念を強めポンドが下落、ユーロも対ドルで下落し、ドル指数が上昇したことはドル建て資産価格の下落要因に。
米新築住宅販売は予想外の改善。
米新築住宅販売は前月比+4.5%の69.2万戸(市場予想▲2.7%の64.9万戸、前月+5.9%の66.2万戸)と予想外の改善となり、米住宅セクターの鈍化懸念が後退したことは、景気循環系商品価格の上昇要因に。
LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫の減少は継続しており、統計上、LME非鉄金属の需給がタイト化していると見られていることは、非鉄金属価格の上昇要因に(ただし、LMEの指定倉庫在庫ルール変更によるものである可能性もあるため影響は限定)。
◆今日のベースメタル市場見通し
「EU離脱を巡るドル高進行や独統計改善などでもみ合い」
英国のEU離脱を巡る混乱を受けたドル高進行。
英保守党幹部はメイ首相に対し、6月末までの退任を要求する見通しであり、いったん落ち着いたように見られていた英国のEU離脱問題が強く意識されることはユーロ安・ドル高要因となり、ドル建て資産価格の下落要因に。
独IFO景況感指数は若干の改善。
独日銀短観に該当するIFO景況感指数は企業景況感指数が99.9(前月99.6)、期待指数が96.1(95.6)、現況指数が103.5(103.8)と小幅な改善ないしは横ばいが見込まれており、景気への過剰な懸念が後退することは非鉄金属価格の上昇要因に。
LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続。
LME指定倉庫在庫の減少は継続しており、統計上、LME非鉄金属の需給がタイト化していると見られていることは、非鉄金属価格の上昇要因に(ただし、LMEの指定倉庫在庫ルール変更によるものである可能性もあるため影響は限定)。
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