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統計悪化で軟調もドル安進行が支え
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年5月24日 第1537号

◆昨日のベースメタル市場総括


「統計悪化で軟調もドル安進行が支え」

欧米製造業PMIは悪化。
独製造業PMIは44.3(市場予想44.8、前月44.4)、ユーロ圏製造業PMIは47.7(48.1、47.9)、米製造業PMIは50.6(52.7、52.6)と軒並み悪化、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米統計悪化を受けた急速なドル安進行。
米国の経済統計の悪化を受けて米長期金利が急落、欧米の金利差が縮小したことでドル安が進行したことは、ドル建て資産価格の上昇要因に。

LME指定倉庫在庫の減少は継続。
景気減速懸念が強まっているが、LME指定倉庫在庫の減少傾向は持続しており、非鉄金属価格の下支え要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中対立と米統計減速で軟調」

米中関係の悪化を受けたリスク回避の動き。
米中通商交渉がとん挫し、米国が中国企業に個別に制裁を加える方針を示しており、中国もこうした米国の制裁に対して一歩も引かない構えを見せていることは両国の景気減速懸念を強め、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米コア資本財受注は悪化の見込み。
米国製造業の設備投資の先行指標であるコア資本財受注は前月比▲0.3%(前月+0.1%)と減速見込みであり、非鉄金属価格の下要因に。

投機筋の買戻しの可能性。
米中貿易戦争を受けた景気の先行き懸念から、投機筋の非鉄金属のポジションは概ねネット売り越しとなっており、米中交渉やLME在庫減少などをきっかけに買戻しが入りやすい地合いにあることは、非鉄金属価格の上昇要因に。


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